日本語教師|「わからないことがあればいつでも連絡して!」は言わないほうがいい理由

仕事

こんにちは、フリーランスのちひろです。

本日のテーマは “日本語教師” です。

私は現在、オンラインで外国人に日本語を教えています。

いまでこそ、この仕事だけで生計を立てられるようになりました。

しかし、最初は固定の生徒をつくるためにいろいろと苦労しました。

慣れていなかっただけに自分で自分の首をしめて大変な思いをしたこともあります。

たとえば「わからないことがあればいつでも連絡して!」と生徒たちに言ったせいで、仕事量がふえてしまいました。

このセリフを言うと、“生徒に寄りそう親身な先生” を演出できますよね。

ボランティア精神あふれる先生なら、なんの問題もありません。

しかし、仕事は仕事として割りきりたい人はぜったいこのセリフを口にしないでください。

私はこれで痛い目を見ました。

今回はそんな体験をご紹介します。

“生徒をひきつけられる” という勘違い

オンライン日本語教師の仕事をはじめたばかりのころは、「わからないことがあればいつでも連絡して!」を連発していました。

その理由はふたつあります。

ひとつめの理由は、親身でやさしい先生になりたかったからです。

「わからないことがあればいつでも連絡して!」は「あなたの疑問に24時間対応します!」とも聞こえますよね?

親身な先生を演出することで、生徒がレッスンをリピートしてくれるのではないか?と考えたのです。

もうひとつのワケとして、このセリフを言うと授業を締めやすいこともあげられます。

新人時代はレッスンの時間配分に苦労しました。

決められた授業時間内にすべての説明をおわらせるのに手こずったんですよね。

レッスンをかけあしで締めくくることも何度かありました。

そうすると、生徒に疑問点が残っているのではないかと不安になります。

ここで例のセリフの登場です。

「わからないことがあればいつでも連絡して!」

そんなふうにフォローすれば生徒に不満感がのこらないのではないかと考えました。

でも、これらはどちらも勘違いでした。

「わからないことがあればいつでも連絡して!」の弊害

教師が「わからないことがあればいつでも連絡して!」と言ってしまうと、生徒はこのように考えます。

“この先生はレッスン外でも自分のために時間を使ってくれるんだな”

そうなると、生徒は遠慮なく授業外で教師にメッセージを送ってきます。

じつはこれ、教師の負担になるんですよね。(小声)

以下で3つの例をご紹介します。

質問をガンガン送ってくる

「わからないことがあればいつでも連絡して!」と言ってもらった生徒はどんな行動を取ると思いますか?

「じゃあ、お言葉にあまえて…」と言わんばかりにガンガン質問してくるようになるのです。

レッスン中に教えた内容にかんすることならまだいいです。

教師側の説明不足だった可能性もあるので、それは私たちの責任の範囲内でしょう。

しかし、問題はレッスン内容と関係ない質問も日常的に送ってこられることです。

たとえば、生徒からはこんな質問がとどきます。

「いまアニメを見ているんだけど、“先輩” ってどういう意味?」

「日本の友達にメールを送りたいんだけど、“I would do something” は日本語でなんと言うの?」

生徒からとどくこれらの質問にひとつひとつ返信しないといけない状況は、正直なところなかなかキツいです。

これらの質問に回答したところでお金はもらえないからです。

けれども、自分から「わからないことがあればいつでも連絡して!」と言った手前、無視するわけにもいけないジレンマがあります。

授業の要約データを要求される

日常的な質問メール以外に、授業の要約データを要求されることもあります。

レッスンが終わったあとで「今日の授業の文法ポイントや例文をワードかPDFデータで送ってもらえる?」と依頼されたりするんですよね。

“この先生はレッスン外でも自分のために時間を使ってくれる” と思われたがゆえの結果です。

通常であれば、生徒自身がノートを取りながら授業を受けてくれるのが望ましいです。

もちろん、教師もレッスン中にSkypeのチャットボックスに大事なポイントを打ちこみます。

それでも生徒的にはテキストを買うかわりに、教師がつくってくれた要約ノートをストックしていきたいのでしょう。

自分でノートは取らずに先生の要約データを期待する生徒もときどきあらわれます。

先生のなかには好意で授業後にかならず要約を作成する人もいるようです。

1日5〜8レッスン前後をこなしてそのあとに要約をつくるなんて、私にはできません。

作業負担がおおきすぎます。

また、このサービス残業を一度やりはじめるとやめられません。

負担にたえられなくなって、要約作成をストップするとどうなるでしょうか?

生徒からすると “最初は熱心だったけど途中から手抜きになった” という見えかたになりますよね。

それであればはじめから、仕事は仕事、プライベートはプライベートと割りきるのも手です。

最悪の場合、チャット友達になる可能性も

親身でやさしい教師を演出したつもりでも、最悪の場合はただのチャット友達になりさがる可能性もひそんでいます。

“先生にいつ連絡してもいい” ということは、わざわざ次のレッスン予約をしなくても質問できる状態だからです。

こうなってしまうと、新規レッスン予約が入らずにメッセージのやりとりが無限につづく現象が発生します。

たとえば、こんな感じです。

「今日は学校に行ってきたです!先生はなにをしていますですか?←この文は正しいますか?」

「私の未来の夢はいつか日本に行ってと考えます。先生はどう思いますか?←もし文法や表現がちがっていたら教えてください!」

こんなふうに、メッセージの無料添削係になってしまうんですよね。

かさねがさねですが、ボランティアで日本語教師をやっているわけではありません。

しっかり稼いでいきたいのであれば、このような無給労働はさけるべきです。

固定の生徒をつくる正しいやりかた

ボランティアで日本語教師をしているのではない以上、できるだけ時間外労働はしたくありませんよね?

授業がおわったら仕事からはなれてゆっくりしたいのが本音です。

そのためには「わからないことがあればいつでも連絡して!」と言うのはタブーです。

では、代わりにどのような姿勢で生徒と向きあうべきでしょうか?

現在の私は「わからないことがあれば次のレッスンでいっしょに勉強しましょう!」と言うようにしています。

そうすると生徒からこまめに連絡がくることがなくなりました。

次回のレッスンまで質問をためておいてくれます。

また「わからないことがあるから、先生にレッスン依頼をしよう!」と、新規予約をうながす効果もあります。

わざわざ親身でやさしい先生を演出する必要はなかったのです。


あとがき

いかがでしたか?

日本語教師はまじめで責任感のつよい人がおおいように思います。

ですから、授業時間外でも生徒をフォローしようとする先生がいます。

余裕があるときはそれでもいいかもしれませんが、そうでなければ負担がおおきいです。

また、なんでもかんでも受けいれてしまうと稼げない教師になってしまいます。

わるく言うなら、生徒に利用されやすいんですよね。

そんな事態をさけるためにも、ぜひ堂々とした態度で生徒と接してみてください。

そのほかに固定の生徒をつくるために工夫している点はこちらにまとめました。

未読のかたはぜひご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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