日本語教師|JLPT(日本語能力試験)N1レベルの日本語表現って古すぎじゃない?問題

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こんにちは、フリーランスのちひろです。

本日のテーマは “日本語教師” です。

生徒が日本語学習する理由はさまざまですが、一部の生徒は試験のために勉強しています。

英語学習者むけに英検やTOEIC、IELTSがあるのと同様に、日本語学習者むけのテストもあるのです。

それが『日本語能力試験』です。

一般的にはJLPTとよばれています。

JLPTのレベルはぜんぶで5段階あり、N1〜5というグループ分けです。

N1がもっとも難易度がたかいです。

このN1レベルですが、ときどき教師や生徒のあいだで議論の対象になります。

今回は、そんなJLPTのN1レベルについてご紹介していきます。

JLPTのN1レベルとは?

そもそも、JLPTのN1レベルの難易度はどれくらいなのでしょうか?

公式サイトでは、読みの能力についてこのように定義されています。

幅広い話題について書かれた新聞の論説、評論など、論理的にやや複雑な文章や抽象度の高い文章などを読んで、文章の構成や内容を理解することができる。

N1レベルを目指すのであれば、いわゆる “かたい書き言葉” まで理解する必要があるんですよね。

具体的にN1レベルでは、どのような表現を使用するのでしょうか?

以下でくわしく見てみましょう。

JLPTのN1レベルは表現が古い!?

JLPTのN1テスト対策レッスンをしていると、生徒からはよくこんなことを聞かれます。

「このフレーズって、日常生活でほんとうに使うの?」

不信感むき出しなんですよね。

それもそのはずです。

なぜなら会話練習や日本のテレビドラマ、アニメではまったくと言っていいほど耳にしない表現もたくさんあるからです。

たとえば、こんなフレーズたちです。

〜を禁じ得ない

まずご紹介するのは「〜を禁じ得ない」です。

どうですか?最近、この言葉を使ってますか?

なかなか使う機会がないフレーズですよね。

というか今までの人生で一度も使っていない気がします。

これは、ある特定の気持ちをおさえることができないときに使える表現ですね。

「総理の無責任な発言には怒りを禁じ得ない」という使いかたができます。

まわりくどさもあるせいか、日常的に使うひとのほうがすくないのではないでしょうか。

〜に忍びない

お次は「〜に忍びない」です。

忍者かなにかですか?といった印象を受けるフレーズでもあります。(個人の感想)

この表現はなにかをがまんできないときや、心が痛むようなシーンで使えますね。

例文をつくるなら「彼女が直面した災難の話は聞くに忍びない」となるでしょうか。

ふだん使わないフレーズだと例文をつくるのにもけっこう苦労したりするんですよね。

でも、生徒からは「どんな場面で使うの?例文つくれる?」とよく聞かれます。

N1レベルの生徒とのレッスンはいつも、うまく解説できるかどうかプレッシャーだったりもします。

〜きらいがある

最後にご紹介するのは「〜きらいがある」です。

こちらはいかがでしょうか?意味がわかりますか?

「〜する傾向がある」というフレーズですね。

たとえば「彼は現実をあまくみるきらいがある」と言えますね。

おもに好ましくない傾向にあるときに使える表現ですが、やはり常用とはいいがたいですよね。

そのような理由からN2やN3まででJLPTの勉強をやめてしまう生徒もおおいです。

英検の英語は200年前の英語!?

JLPTにむけて勉強中の生徒と話しているとき、こんな会話になりました。

生徒「N1レベルって、日常会話ではほとんど使わないよね!」

私「そうだね、読んで意味がわかる程度にしておけば十分だと思うよ!」

生徒「日本人が受ける英検と似ているね」

私「どういうこと?」

生徒「英検にでてくる英文も200年前の英語だよ。シェイクスピアの英語みたい!」

私と生徒「wwwww」

さすがに200年前は盛っているかもしれませんし、すべての英語が古いわけではないでしょう。

とはいえ、英検にもJLPTのN1レベルに通じる部分があるようです。


あとがき

いかがでしたか?

外国人に日本語を教えて、そして私自身も英語を学んで思うことがあります。

それは、教科書に載っているフレーズが実生活でも使われているか立ち止まって考えてみるのも必要だということです。

たとえば、中学校で「私はアメリカ出身です」は “I’m from America” だと習いました。

しかし、実際にアメリカ人がそのフレーズを使っているのを聞いたことがありません。

ほとんどの人が “I’m from the US” と言っています。

自分が教える立場にいるときもテスト合格のための勉強と、日常で使える日本語のバランスを意識する必要があると感じました。

文法を教えるためのおすすめ教材についてはこちらにまとめました。

未読のかたはぜひご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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