カナダ生活|旅行や留学、ワーホリの参考に!海外諸国の治安とカナダの治安を比較しました

海外生活

こんにちは、フリーランスのちひろです。

本日のテーマは “海外の治安” です。

私はこれまで10ヶ国へ旅行に出かけたり、現地で生活したりしました。

もはや安全な国などどこにも存在しませんが、それでも日本や台湾などの東アジアの治安は良かったです。

東アジアをのぞいた海外でもっとも安心して暮らせたのはカナダでした。

そこで、今回の記事では海外諸国とカナダの治安を比較していきます。

さっそく詳細をみていきましょう!

海外で被害者にならないために

こんな言葉を聞いたことはあるでしょうか?

“海外でスリやひったくりの被害にあいたくなかったら犬を連れて歩け”

海外旅行中に犬の散歩をする人なんていませんよね?

じつは、そこがポイントなのです。

この言葉は、スリやひったくり犯に “私は観光客ではなく現地の住民ですよ!” と錯覚させることが大切だという教えです。

スリやひったくり犯からすると、観光客=海外旅行するほどお金に余裕がある人です。

ですから、観光客オーラをはなっているとすぐターゲットにされてしまいます。

犬を連れて歩くのは極端なたとえですが、海外で目立たないようにすべきなのは一理あります。

フランスの観光地は要注意

観光客はとにかくターゲットにされやすいです。

そんなターゲットがうじゃうじゃ集まるのが観光地です。

スリやひったくり犯にとっては、世界中の金持ちが集まる場所ともいえます。

昼間だからといって安心してはいけない

パリのルーブル美術館周辺は、スリやひったくりがつねにスタンバイしていることで有名です。

このエリアで発生する犯罪の特徴は、強引なひったくりではありません。

観光客が油断したスキをついて財布や携帯をうばうのがよくある手口です。

私の場合は、アンケート調査をよそおったスリ被害にあいかけました。

ルーブル美術館付近をひとりで歩いていると、ある男性に話しかけられました。

彼は、身体が不自由な人々をたすけるボランティア団体に所属しているといいます。

「ボランティア活動の参考にしたいからアンケートに回答してほしい」というのです。

彼は木製のバインダーにはさんだ用紙とペンを渡してきました。

私はそのまま立った状態で、アンケートへの回答をはじめました。(協力するんかい)

じつはこの男性は、私がショルダーバックに携帯をしまってすぐのタイミングで話しかけてきました。

ですから、アンケートに回答しているあいだ、バックのくちはあいたままでした。

アンケートの質問に3問ほど答えたところでカバンのほうに違和感がありました。

ふと、自分のショルダーバックを見てみると、男が手をつっこんでいるところでした。

私は「なにこいつ、きもッ!」と思い(どんな感想)、その場からすぐに逃げました。

あとから調べてみると、これはパリでよくあるスリの手口でした。

もう少し気づくのが遅かったら、カバンからそのまま財布と携帯を抜きとられていたでしょう。

これはおどろくことに、白昼堂々の犯行でした。

夜のひとり歩きさえ気をつけていれば大丈夫なように思えますが、そうではありません。

エリアによっては、昼間でも警戒して過ごさなければなりません。

夜も夜で油断できない

私はある日、パリの公園を歩いていました。

時間は夜9時ごろでした。

すると、とつぜんひとりの男性が荷物をかかえてものすごいスピードで走り去りました。

そのすぐあとで、少年が「警察を呼んで!」とさけびながら追いかけていきました。

あまりにも非日常的なできごとだったので、私は「映画の撮影かな?」と思いました。(とんだ平和ボケ)

しかし、もちろんまわりにカメラは1台もありません。

パリでは公園でくつろいでいる人や横断歩道の信号まち、電車のドア付近に立っている人をねらったひったくりがあとを断ちません。

夜は夜でさらに治安が悪くなるため、注意が必要です。

ブラジルは現地人すら安心して暮らせない

次に、ブラジル人の友人たちから聞いた話をご紹介していきます。

SNSで自由に発信できない

彼らは、「SNSでプライベートをさらしたくない」と言います。

なぜなら、投稿内容からお金持ちだと思われると強盗のターゲットにされるからです。

人身売買を目的として子供が誘拐されることもあります。

そんな理由で、私の友人たちはブランド品やプライベートな生活をSNSにアップすることをさけています。

日常会話のなかでお金にかんする会話をしたがらない人もおおいです。

パリとはちがって、現地の人すら目をつけられるのがブラジルです。

銃でおどされ金品をうばわれる

彼らはそれぞれ、銃でおどされて貴重品や携帯をうばわれた経験がありました。

なかには、まだ18歳の友人もいるのですが彼はこれまでの人生で3回も携帯をとられました。

1回はスリ、ほかの2回は銃でおどされたそうです。

彼は「警察には行かなかった」と教えてくれました。

ブラジルではよくあるできごとなので、警察はこれくらいの犯罪では動いてくれないのがその理由です。

ここで自分の身をまもる方法はただひとつ。

犯人にお金や携帯をわたすのはくやしいですが、貴重品よりも自分の命のほうが大切です。

現地でおどされるようなことがあれば、まよわず金品を差しだしましょう

スリランカでつきまとわれる

ふたたび、私の体験談にもどります。

私は一時期、スリランカのいなか町にひとりで滞在していました。

私にとってははじめての開発途上国です。

スリランカは南アジアの部類にはいります。

日本人と同じアジア人とはいえ、スリランカ人の顔つきや肌の色、ファッションは私たちとぜんぜんちがいます。

また、そこはガイドブックに載っている観光地でもなかったので、まわりに日本人はひとりもいませんでした。

その結果、私はスリランカのいなか町でめちゃめちゃ目立ってしまいました

現地の人に、中国からきた大富豪とでも思われたのでしょうか。

私が外をあるくたびに、現地の人は私のあとをついてきます。

なにか話しかけられていたのですが、彼らの言葉がわからなかったのでなんと言っていたのかは不明です。

2〜3日も現地に住むと滞在している場所を特定されてしまい、ついには待ちぶせされるようになりました。

あいかわらず彼らの言葉は理解できませんでしたが、なぜかフランス語で「マダム!」とだけ叫ばれていたのは分かりました。

彼らがなにを言っているか分からないからこそ、よけいに怖かったです。

すこし余談ですが、ニューヨークのハーレムという地域に行ったときも同様の経験をしました。

ハーレムはアフリカ系アメリカ人がおおく住むエリアなので、アジア人とすれ違うことはめったにありません。

日本人はまぁ目立ちます。

5分歩いただけで4人から声をかけられたほどです。

そのエリアで少数派のカテゴリーに入ると、良くも悪くも目立つことは覚えておいて損はないでしょう。

日本は圧倒的に○○がおおい

カナダの様子を見るまえに、日本の治安についても見てみましょう。

海外のいろいろな地域に滞在して実感したのは、日本は圧倒的に変態がおおいということです。

日本ではスリやひったくり、強盗や物ごいが海外ほどはないものの、たくさんの変態と遭遇しました。

深夜の大通りを下半身すっ裸でかけぬける自転車男

公共の場にとつじょとしてあらわれる露出狂

意外と身近にいる盗撮魔

満員電車内のちかん

など、どれもこれも海外生活中には出会わなかった部類の人たちです。

じつは、北米の一部では「HENTAI」という日本語が認知されています。

なんとも複雑な気持ちになる事実です。

カナダは比較的、住みやすい

さて、ここからはようやくカナダの治安についてご紹介していきます。

私は過去、バリーとトロントという地域に住み、バンクーバーに旅行でおとずれました。

この記事の冒頭でチラッとお話ししましたが、日本や台湾などの東アジア圏以外ではカナダがいちばん安心して暮らせました

以下では具体例を4つあげていきます。

大麻がわりとカジュアルな存在

カナダでは大麻が合法なので、街なかでマリファナのにおいが鼻につく機会はどの国よりも多かったです。

大麻というと、治安の悪さの代表格のようなイメージがあります。

“アンダーグラウンドのヤバイやつ” という感じがしますよね。

ひと気のない暗い道でこわい系のお兄さん数人がマリファナをふかしている、そんな光景を頭にえがきます。

しかし、トロントに住んでからその印象が変わりました。

カナダ人にとって大麻はカジュアルな存在のように思うのです。

ダウンタウンに行くと、大麻のお店はカフェや洋服屋さんと同じ路面で見つけられます。

まるで、アパレルのセレクトショップのように大麻が販売されているのです。

それもそのはずで、合法化されているからこそ堂々と売り出せます。

売るのが合法なら吸うのも合法なので、ドラッグ利用者は街なかでも昼間から平然と吸っています。

タバコを吸っている人よりマリファナを吸っている人と遭遇するほうが多いです。

私のまわりの北米人は大まじめに「アルコール中毒や車の運転のリスクと比べたら大麻は安全」と言っています。

ドラッグも中毒になってしまえばもちろん問題ですが、タバコ感覚で吸うぶんには問題視していないのです。

トロントではアジア人が悪目立ちしない

ご存知かもしれませんが、トロントにはアジアからの移民がたくさん住んでいます。

「ここ、カナダで合ってます?」と再確認したくなるほどアジア人がおおいです。

英語ではなく母国語をそのまま使って生活している人も存在しています。

ですから、バスや電車のなかで日本語や中国語、韓国語が聞こえてくるのも普通の現象です。

アジア人がいるのが当たり前なエリアため、スリランカやニューヨークのハーレムのように日本人が悪目立ちすることがありません。

現地の人にジロジロみられることはなく、他の欧米圏とくらべてアジア人差別も起きにくいです。

見知らぬ人にPCの見張りをお願いできる

図書館やカフェでパソコン作業をしているときに、お手洗いへ行きたくなったらどうしますか?

警戒心がつよい人なら、荷物をまとめて机に貴重品は残さずお手洗いに行くでしょう。

しかし、カナダで見た光景はそれとはちがいました。

現地の人たちは隣に座っている見ずしらずの人に「ちょっとこのパソコン見ておいて!」と依頼してササッとトイレに行っていたのです。

私も大学の図書館や公共施設で、知らない人から頼まれたことがあります。

はじめてこの場面に遭遇したときは「なんて不用心なんだ!」とおどろきました。

私がおとずれた他国とくらべてカナダは人々の警戒心がうすいように感じました。

ブラジルで同じことをしたら100%アウトだそうです。

席にもどったころには、見張りをお願いした人はパソコンごと消えているでしょう。

(万が一にそなえて、私はカナダでもつねに自分の荷物は自分で管理していました。)

ホームレスは危害をあたえる存在ではない

トロントにはホームレスの人々も多かったです。

“ホームレスが多い国は治安がわるい” と考えるひともいるかもしれませんね。

しかし、彼らは基本的には私たちに危害をあたえる存在ではありません

カナダのホームレス事情については長くなってしまうので、過去記事にまとめました。

未読のかたはぜひご覧ください。

あとがき

大前提として、ぜったいに安心して暮らせる国はないでしょう。

カナダでも殺人や強盗事件はありますし、もちろん日本でもあります。

どの国でも被害にあわないために、とにかく悪目立ちしないことをおすすめしたいです。

たとえば、ブランドバックやあきらかに高級そうな貴金属は身につけないのも、自分の身をまもる対策です。

日本ではヴィトンやシャネルなど誰でも分かりやすい高級ブランド品を持ち歩いている人をよく見かけます。

そういう人たちを見ると、日本人って本当におしゃれでブランド品が好きだな!と感じます。

(私もブランド物だいすき側の人間です)

しかし、私がおとずれた海外ではそれらのブランド品を持っている人をひとりも見かけなかった日のほうがおおいです。

だからこそ、海外の街なかでブランド品を身につけると本当に目立ちます

海外滞在中は、おしゃれはほどほどにして自分の身を守るのを第一に考えるのがよいでしょう。

海外でするべき防犯対策は別記事にまとめました。

未読のかたはぜひご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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