カナダ生活|女ひとり旅で犯罪に巻きこまれないための防犯対策

海外生活

こんにちは、フリーランスのちひろです。

本日のテーマは “女ひとり海外旅行の安全対策” です。

女性ひとりでの海外旅行は楽しい反面、スリやひったくり、性犯罪に巻きこまれるリスクが高まります。

私はこれまで10ヶ国ちかくの国へ女ひとり旅をしてきましたが、かなりはりきって防犯対策をしています。

カナダに住んでいたあいだも、気を引きしめて生活をつづけました。

おかげさまで、いまのところはトラブルなしです。

今回の記事では、海外旅行や生活で私が意識している安全対策をご紹介します。

「女ひとりで海外にいくときはどんなことに気をつければいいんだろう?」と疑問に思うかたの参考になればうれしいです。

性犯罪の被害にあわないために

タクシー

海外ではタクシートラブルがつきものです。

そのひとつに性犯罪があげられます。

タクシーだと思って乗ったらじつは一般車両で、知らない場所につれていかれて被害にあった女性がいるのです。

それを防ぐためにできることがあります。

タクシーに乗る場合は、正規のタクシー乗り場から乗りましょう

(ホテルやレストランからタクシーに乗りたいときは、フロントやお店の人に配車してもらうのがおすすめです。)

海外のタクシートラブルのほとんどが、ドライバーに声をかけられて乗車した車道でひろった流しのタクシー内で起きています。

くわしくはあとでご紹介しますが、正規のタクシーをよそおった悪徳ドライバーは空港にすらスタンバイしています。

乗車してドアにロックをかけられてからではもう遅いです。

すこしでも違和感がある車にはぜったい乗らないようにしましょう。

ホテル

できるだけ節約したい旅費ですが、私は宿泊費にはお金をかけます。

なぜなら、あまりにも安いホテルだと警備があまかったり、ホテルまでのアクセスがわるかったりするからです。

もちろん、5つ星レベルの高級ホテルに泊まる必要はありません。

安くても警備や館内のセキュリティチェックポイントが何段階かあるホテルなら安心です。

ホテルの売りもんくだけでなく、利用した人の口コミも参考にして慎重に選びましょう。

海外にあまり慣れていない人は、空港とホテル間の送迎サービスを提供しているホテルがおすすめです。

とくに飛行機の深夜便で現地に到着する場合は、自力での移動はさけるべきです。

基本的な心がまえとして、女性ひとりでの海外旅行はお金で買えるものなら安全安心を買うようにしましょう。

まち歩き

お次は、街なかを歩くときに注意すべきポイントをご紹介します。

まず、夜おそくに出歩かない治安がわるいと言われているエリアに近づかないのは大原則です。

それ以外にも、私が海外ひとり旅をするときに気をつけている点がふたつあります。

ナンパは無視

ひとりで歩いていたり、レストランで食事をしたりしているとナンパされることがあります。

ここで「私はかわいくないからナンパはされません!」とか、「私はスタイルがよくないから大丈夫です!」とは考えないでくださいね?

すっぴんのっぺらぼう、ガリガリまな板の私でも声をかけられるくらいなので、だれにでもあり得ます。

過去の経験上、ナンパされたときは無視するのがいちばんいいです。

「無視なんかしたら逆ギレされない?」と思う人もいるかもしれませんね。

「なに無視してくれてんねん、うぉりゃー!」みたいな展開も可能性としてはありえます。

でも、その可能性は低いでしょう。

なぜなら私たちが彼らの言語を理解できるかどうかは見た目からは分からないからです。

たんに言葉が理解できていない可能性もある以上は、そこでキレられることはないでしょう。

逆に「いまは時間がないので、すみません」などと受けこたえすると、面倒な展開になります。

言葉が通じるとバレたら最後、「じゃあ、明日はどう?」とか「連絡先だけでも教えてよ!」としつこくからまれます。

無視するのに抵抗がある場合は、現地の言葉で「〇〇語はよくわかりません」とだけ言っておけば相手はあっさり引きさがるでしょう。

ヒールを履かない

旅行中はおしゃれしたい気持ちをおさえて、ヒールをはかないようにしています

不慣れな道をヒールで歩くとつかれるのも理由のひとつですが、ほかにも理由があります。

それは、いざというときに走って逃げやすいようにするためです。

「あと1時間後にあなたをおそいます」なんて予告してくる犯人はいません。

犯罪に巻きこまれるのはいつでも突然です。

そんなとき、とっさにその場から立ち去れるように準備しておきましょう。

被害にあったときの応急処置

性犯罪に巻きこまれないに越したことはありません。

ここでは、かりに被害にあったときのために私が準備しているアイテムをご紹介します。

『モーニングアフターピル』をご存知でしょうか?

「緊急避妊薬」とも呼ばれ、のぞまない妊娠を避けるための薬です。

性犯罪の被害にあったときや避妊に失敗してしまったときに、使用されています。

この薬は、日本では産婦人科で問診をうけてから処方してもらうのが一般的です。

しかし、海外では病院に行かなくても薬局で購入できます

(入手のしやすさは国や地域によってちがいます。)

もちろん性犯罪に巻きこまれたら、まずはすぐ病院に行くのが理想です。

とはいえ、曜日や時間帯によっては病院がしまっていることがあります。

また、海外旅行中は言葉や保険の問題で受診のハードルが高いかもしれません。

モーニングアフターピルは副作用もありますし、次の生理がくるタイミングも変わります。

ですから、乱用するような薬ではありません。

けれども、これをひとつ持っておくことで最悪の事態に対処できます。

そんな意味をこめて、私はカナダの薬局で購入したアフターピルを海外旅行に持っていくようにしています。

タクシーでぼったくられないために

タクシーで乗車料金を支払うときのトラブルも海外旅行あるあるです。

なんと、相場より高い料金を請求してくるドライバーがいるのです。

それを防ぐためには、正規のタクシーに乗ることがまずは大切です。

性犯罪を避ける対策と同様に、ホテルで配車してもらったり正規の乗り場から乗車するのがおすすめです。

ほかにもできる対策がふたつあります。

現地の相場をあらかじめ確認しておく

じつは、悪徳ドライバーは空港でも普通に待機しています。

私も実際にアメリカの空港で声をかけられたことがあります。

そのときの私は、タクシー乗り場を探してウロウロしていました。

すると、ひとりの男性が近づいてきて「タクシーを探しているの?いま1台あいてるから乗せてあげられるよ!」と言いました。

案内された先は本来のタクシー乗り場と反対方向でした。

また、そこにあった車両も見た目は一般車でメーターもついていませんでした。

なんだかあやしいですよね。

私はどうしたかというと、目的地を伝えて料金がいくらくらいかかるか聞きました。

すると、彼は相場の3倍もの金額を提示してきました。

海外にはこのように、“この観光客は現地のことを何も知らないだろう” と考えて不当な料金を請求してくるドライバーがいます。

ですから、海外旅行のまえには現地の相場を下調べしておくことをおすすめします。

そうすれば、値段提示をされたときに「高すぎるのでほかのタクシーを探します」と具体的な理由で断れます。

現地の情報はネットで検索すれば比較的すぐに見つかります。

乗車時はGoogleマップ起動

私はタクシーに乗ったあともけっして気を抜きません。

無駄に遠まわりをしてメーター数をかせごうとするドライバーもいるからです。

ですから私は、乗車中はGoogleマップを起動してGPSのコマがきちんと目的地に向かっているかを確認しています。

正規のタクシーに乗った場合はそれほど心配する必要はないでしょうが、ねんのための対策です。

あとでモメないためにも、乗車前に目安の料金を確認することをはげしくおすすめします。

スリやひったくり被害にあわないために

観光客や留学生は海外にいくお金の余裕がある人として見られるので、スリやひったくりから狙われやすいです。

外出先で携帯や財布をとられてしまうと、ホテルまで戻れなくなってしまったり、最悪の場合は帰国タイミングを変える必要も出てきます。

そんな事態をさけるためにできる対策が5つあります。

ブランドものは持たない

富を強調するかのごとくブランドものを持ち歩くのはおすすめしません。

なぜなら、ブランド品を持つということは、スリやひったくり犯に「私はお金をもっていますよ〜!」とアピールするのと同じだからです。

とくにヴィトンやシャネルなどわかりやすくロゴが入っているものはひかえるのが無難でしょう。

洋服もできるだけ地味にして現地の人に溶けこむのが理想です。

音楽を聴きながら歩かない

ひとり歩きの場合、話し相手がいないので移動中に音楽を聴きたくなるかもしれません。

しかし、移動中のイヤホン使用はさけたほうがいいでしょう。

耳がふさがっていると周囲の異変に気がつきにくくなる可能性があるからです。

とくに最近はイヤホンの質がよくなっていて、まわりの雑音をカットする機能がついています。

そうなると、背後から人が近づいてきても足おとが聞こえません

ただの通行人なら問題ないですが、ひったくり犯だったらどうでしょうか。

しのびよる敵に気づかず、一瞬のうちにバッグをうばわれるかもしれません。

外を歩くときは、全神経をまわりの観察に集中させましょう。

荷物は自分の前に来るように

リュックを背中にせおったりショルダーバッグをうしろ側にまわしたりすると、貴重品を抜きとられやすくなります。

そこで、自分の荷物はつねに視界に入るようにするのをおすすめします。

たとえば、私はショルダーバックを持つときは身体のまえにくるようにかけています。

リュックをうしろにせおいたい場合は、貴重品だけウエストポーチに入れておなか側にまわしておくと安心です。

つねに自分の手で守れる位置に貴重品があるようにしましょう。

有名な手口を調べておく

海外で被害にあわないためには、その国でよくある犯罪の事前リサーチも有効です。

スリやひったくりとひとくちに言っても、国によって手口がちがいます。

たとえば、フランスのパリでは強引なひったくりではなく観光客のスキをついたスリが多発しています。

彼らは、アンケート調査や署名活動をよそおって観光客に近づきます。(くわしくは過去記事をご覧ください)

パリでそのような手口があると知らなければ、油断して対応しているうちに貴重品をうばわれてしまいます。

しかし、事前に現地の情報をリサーチしておくと、アンケート調査だと言いながら近づいてくる人がいたときにすぐ警戒できます

貴重品を複数に分ける

外出するときに、すべての現金やクレジットカードを持ち歩かないのもおすすめです。

万が一、スリやひったくりの被害にあったとき、一文なしにならないようにするための工夫です。

いわゆるリスク分散ですね。

持ち出さないお金やカードはホテルの部屋にある金庫に入れておきます。

使いかたがわからない金庫の場合は(不器用)、部屋においていくスーツケースのなかに入れてロックをかけます。

机のうえにお金をおいておくと、ホテルの清掃員がチップだと思って持ち去ることがあるので要注意です。

あとがき

「海外旅行中に、そんなに警戒心むきだしで疲れないの?」と思われたかもしれませんね。

はい、疲れます、とっても。

でも、「私は大丈夫!」とか「まぁなんとかなるだろう」という油断は、スリやひったくり犯に伝わります

相手にスキを見せたらおしまいです。

せっかくの旅行で大切なものを取られたり、ましてや身体を傷つけられたりしたら、楽しい旅が台なしです。

「こんなところに来るんじゃなかった…」という感想で旅が終わってしまう可能性があります。

その国のこともきらいになるでしょう。

女ひとり旅はたしかに疲れますが、安全に終われば刺激的で楽しかった思い出になります。

だからこそ、この旅がやめられません。

安全が確保できてはじめて、楽しい海外旅行といえるのです。

はりきって対策して、最高の思い出をつくりましょう〜!

海外諸国の治安についてはこちらをご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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