カナダワーホリ体験談|仕事をやめる決断ができるまでに3年もかかった話

海外生活

こんにちは、フリーランスのちひろです。

本日のテーマは “ワーホリ” です。

私はワーホリをきっかけに2年弱、カナダで生活していました。

ワーホリに興味を持ちはじめたのは20代後半でした。

当時の私は会社員としてはたらいていたので、ワーホリを決行すべきかどうかかなりなやみました。

どれくらいの期間なやんだかというと、すくなくとも3年はかかりました。

今回は、私がワーホリをなかなか決断できなかった理由をご紹介します。

さらに、ワーホリを決断したきっかけもシェアしていきます。

ワーホリを決断できなかった理由

まずはワーホリに踏みきれなかった3つの理由からおとどけします。

もったいない精神

私がつとめていた会社には休職制度がありませんでした。

仕事を一時的にやすんでワーホリにいくことはできません。

ですから、ワーホリをするなら会社をやめるしか選択肢がなかったのです。

私は思いました。

“いまここで仕事をやめたらもったいないか…” と。

ワーホリに興味を持ちはじめたのは、中堅社員になりたてのころでした。

社歴でいうと5年目くらいです。

この時期は仕事がすごく楽しかったんですよね。

先輩の使いっぱしりだった新人時代を乗りこえて自分の裁量で業務をすすめられるようになっていたからです。

新人時代の仕事はほんとうにキツかったです。

“仕事やめたいなぁ…” となんども考えました。

業界的にもいそがしい会社だったので、寝不足やストレスで胃かいようになったりもしました。

そんな地獄の時期を耐えぬいてようやくつかんだ安定的なポジションです。

このポジションをワーホリのために捨ててしまっていいのか分かりませんでした。

また、私がはたらいていた会社は給料やボーナスがよかったです。

このまま勤続年数がふえれば、年収はますますあがります。

一方、ワーホリを決行するなら会社をやめることになるので収入はいったんゼロです。

ワーホリから帰国後、さらに給与条件がいい企業に再就職できる保証もありません。

私はここでもまた “仕事をやめたらもったいないか…” と考えたのです。

ワーホリを成功させる自信がなかった

カナダワーホリの場合、現地に滞在できる期間は最長で1年です。

渡航費やビザ代だけでなく生活費がかかります。

学校にかようなら授業料も必要ですよね。

どれだけひくく見積もっても100万円は用意せねばなりませんでした。

(実際にはカナダワーホリ1年間で150万円かかりました)

そんなふうにお金のことを考えたとき、“100万円以上をかける価値あるワーホリにできるのかな?” と不安になりました。

ワーホリを決断できなかったころの私は自信がまったくなかったのです。

将来のために貯金しておいたほうがよっぽど有効活用できる気がしていました。

「いまさら遅いんじゃないか?」という不安

すでにお伝えしたように、私がワーホリに興味を持ちはじめたのは20代後半でした。

心のどこかに “大学生じゃあるまいし、この年齢でワーホリってどうなんだろう…” という考えがありました。

渡航先での仕事が決まっているわけではなく、ましてや帰国後の再就職先も未定です。

いい歳をした大人がこんなに不安定な道をえらぶのが正解だとは思えませんでした。

過去記事で親が子どもの留学やワーホリに反対する場合があるとお話ししましたが、私の親もまさにこのタイプでした。

「日本に帰ってきたときの仕事のあてはあるの?」

「その年齢だったら結婚して落ちつくのが普通なんじゃないの?」

これらはワーホリに関心があると親に伝えたときのリアクションです。

親のことばを聞いて “やっぱりいまさらワーホリなんておそいか…” と再認識しました。

ワーホリを決断できたきっかけ

もったいない精神や自信のなさからワーホリを決断できなかった私ですが、最終的にはカナダに渡りました。

ここからは、私がワーホリを決行するきっかけになった3つのできごとをご紹介します。

「自己投資」という考えかたを知った

私は友人の何人かに、ワーホリに興味があることを伝えていました。

ある日、そのうちのひとりと電話をしました。

彼女は私にこう聞きました。

「そういえば、ワーホリは行くことにしたの?」

「うーん、行きたいんやけどお金がもったいない気がしてまだ悩んでる」と私。

すると彼女は「お金ないの?」とたずねます。

私は「貯金はしてるよ!ただ将来のために残しておいたほうがいいかと思って」と答えました。

次に彼女はこう言いました。

「そんなにお金貯めてどうするん?」

この質問は私にとって、答えに戸惑うものでした。

ただ漠然と将来にそなえて貯金していただけなので、具体的な使いみちを決めていたわけではありません。

彼女いわく、この考えかたこそがもったいないそうです。

“せっかく目のまえにやりたいことがあるのにそれを無視するなんて、もったいない”

これが友人の考えです。

いま思えば彼女のいうとおりです。

50年後にむけてお金をためていても、10年後には死んでしまうかもしれません。

そうなると “あのときカナダに行っておけばよかった” とかならず後悔するでしょう。

また、自己投資のためにお金をつかうという考えかたもできます。

たしかにワーホリにいけば一時的に預金額はへります。

しかし、海外生活や英語力の向上をとおして、前職よりも条件がいい企業に転職できる可能性もあるのです。

今後に経験をいかせるワーホリにできれば、お金はあとから回収できるという考えかたを知りました。

目標を思い出させてくれる人があらわれた

目標ややりたいことって、いそがしいとついつい忘れてしまいませんか?

“あれをしたい!これもしたい!” と思えるのは時間や体力に余裕があるときだけです。

私は定期的に “ワーホリにいきたい” という気持ちを忘れていました。

自分でも笑ってしまいますが、仕事がいそがしすぎて頭からワーホリ計画がすっかり抜けおちていたんですよね。

そんなとき、目標を思いださせてくれる人たちに出会いました。

・仕事で取引きすることになった外国人のクライアント

・海外生活にチャレンジしようとしている友人

・じつは留学経験者だった友人

ひとつひとつをみるとささいな出会いや再会です。

けれども、これらがきっかけで “もっと英語力を伸ばしたい” とか “海外生活ってやっぱり魅力的だな” という思いがふたたびめばえたのです。

いま振りかえってみても不思議な巡りあわせでした。

はじめて会う人や久しぶりに再会した友人が英語や海外にかかわる人、というのがおもしろいほど重なりました。

彼らとの巡りあわせがなければ、ワーホリに関する興味は仕事に忙殺されてそのまま忘れていたでしょう。

「なんとかやれるかも」という自信がわいた

最後にワーホリを決断する後押しとなったのは海外出張です。

私はワーホリの決断はすぐにできなかったものの、仕事と平行して英語を学んでいました。

平日の出勤前に、朝活として英会話レッスンにかよっていたのです。

そんな習慣を1年ほどつづけていたある日、上司からとつぜん「カナダ出張にいってほしい」とたのまれました。

英語圏に旅行ですらおとずれたことのなかった私は楽しみな反面、不安MAXでした。

私の英語なんてどうせ理解されないんだろうな…。

なにを言われているかも分からないだろうし…。

こんなふうに、心境はネガティブ100%でした。

しかし、いざ現地に行ってみると思ったよりもカナダ人とのコミュニケーションがスムーズに取れました

いっしょに行っていたクライアントからも「英語ペラペラなんですね!」なんて言ってもらえてうれしかったです。

この瞬間にふと「もしかしたらカナダでもなんとか生活していけるかもしれない」と、妙な自信がみなぎりました。

いま振りかえってみると、当時はホテルのチェックインやタクシー運転手さんとのかんたんな会話をしただけです。

それでも、このちょっとした自信がワーホリに挑戦する決め手となりました。


あとがき

現在はカナダ生活をおえて日本に帰国しています。

会社をやめたことを後悔しているか?と聞かれれば、「後悔はない」と自信をもって答えられます。

前職は手放しましたがワーホリを経験したからこそあたらしいライフスタイルが手にはいりました。

カナダでは年齢を気にせずやりたいことに挑戦しているたくさんの人と出会いました。

すぐに決断できないときは、答えを急ぎすぎず気長に待つのも手です。

私の場合はなかなか決断できなかったからこそ、そのあいだに仕事を悔いなくやりきれました。

逆に勢いだけでワーホリを決めていたら、前職への後悔がのこっていたかもしれません。

また、なやんでいる期間中に英語学習をしたことで、ワーホリのいい準備にもなりました。

あせって結論をだすのではなく、いまできることをしながら自分のベストタイミングを見極めるのも大切ですよね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメント

  1. けーすけ より:

    コロナ禍になってしまい、エンタメ業界も大変過酷な状況ですし、ちひろさんがワーホリに行ったのはめちゃめちゃベストなタイミングだったのでは、、、と思いました!
    まだまだ大変は続きますが頑張っていきましょう~!!

    • ちひろ ちひろ より:

      けーすけさん

      コメントありがとうございます!
      ブログに遊びにきていただけて、とても嬉しいです!!

      エンタメ業界もなかなか身動きが取れなくてつらいですよね…。
      でもやっぱりいつまでも憧れの業界で、なんとか乗り越えようとしているみなさんを尊敬しています。
      私もまたいつかエンタメ界に戻れるように今できることを継続したいです。
      おたがいにがんばりましょうね〜!

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