日本語教師|フリーランスでオンライン日本語教師になるメリットとデメリット

仕事

こんにちは、フリーランスのちひろです。

私がオンライン日本語教師の仕事をはじめてもうすぐ1年になります。

フリーランスでなおかつオンライン教師と聞くと、なんだか不安定な感じがしませんか?

“ちゃんと稼げるのかな…”

“収入が不安定でストレスなんじゃないかな?”

そんなふうに考える人もいるかもしれませんね。

しかし、当の本人は元気にノーストレスで日本語を教えています。

もちろん、フリーランスでオンラインということで発生するデメリットもいくつかあります。

一方で、この環境だからこそメリットに思える点はたくさんあげられます。

今回はフリーランスでオンライン日本語教師になるメリットとデメリットをご紹介していきます。

フリーランスの日本語教師とは?

まずはことばの定義から確認させてください。

このブログ内では、“フリーランス” は日本語の語学学校に所属していない教師として話をすすめさせてもらいます。

学校と契約せずに個人で日本語を教えている人、という認識です。

さらに、フリーランス教師のおおくはオンライン授業を提供していて教室は持っていません

ZoomやSkypeなどのツールを使ってレッスンしています。

以下では、これらの状況で日本語教師になるメリットとデメリットをお伝えします。

フリーランスでオンライン日本語教師になるメリット

最初はメリットから見ていきましょう。

クビを切られる心配がない

日本語学校で教師になる場合、専任と非常勤の2通りがあることをご存知でしょうか?

じつは、日本語教師としてはたらいている人の70%が非常勤だといわれています。

圧倒的に非常勤の数がおおいんですよね。

私のように経験のすくない人がいきなり専任になるのはむずかしいでしょう。

業界全体の数をみても非常勤からスタート、というのが妥当に思えます。

まずは非常勤からはじめてすこしずつキャリアを積みあげていくのが一般的です。

「非常勤」と言うだけのことはあって、まいにち朝から晩まで授業をするわけではありません

週になんどか決められた時間に学校へいき、クラスを担当します。

そして、担当した授業数におうじて報酬があたえられる仕組みです。

現在はコロナの影響で来日・在日できる外国人の数がかぎられています。

生徒がすくないとクラスの数もへるため、教師が人員削減されることとなります。

そんなときにまっさきにクビを切られるのは非常勤講師です。

そういう意味では、日本語学校で非常勤としてはたらくのは不安定といえます。

一方、フリーランスは自営なので解雇される心配はありません。

職をうしなうのは自分がやめたいと思ったときだけです。

また、オンラインのため日本国外に住んでいる生徒ともレッスンができます。

来日できる外国人の数に左右されないのでコロナの影響はまったく受けません。

むしろ、自宅で過ごす人がふえたことで生徒を獲得しやすくなったほどです。

なんでも自分で決められる

語学学校ではたらく場合は、すべて学校の方針にしたがわなければなりません。

その反面、フリーランスは授業料や内容、時間などなんでも自分で決められます。

自分の目標収入やライフスタイルにあわせて授業料や時間を設定できる、というワケです。

収入については別記事にまとめましたが、月収がひくくてこまった経験はありません。

また、授業内容を決められるのもおおきなメリットだといえます。

なぜなら、自分の強みをいかしやすいからです。

極端な話、“文法は教えられませんが、日本語ネイティブと会話練習したい人の話し相手になれます” と打ちだして活動するのもアリなのです。

世のなかには基本文法の勉強をすませた日本語中・上級の外国人がたくさんいます。

ただの会話練習とはいえ、需要はけっこうあります。

人間関係のストレスがない

職場の人間関係は仕事のモチベーションを左右しますよね。

良い人間関係にめぐまれればいいですが、そうでなければ最悪です。

上司や先輩には気をつかいますし、苦手な人といっしょに仕事をしないといけないのは相当なストレスがかかります。

しかし、フリーランスはかんぜんに個人経営です。

上司もいなければ取引先もいません。

いるのはお客さん=生徒だけです。

だれにも気をつかう必要がないのです。

ここだけの話、過去に “この生徒との授業はもうしたくないな” と感じる生徒がいました。

私は正直に「申し訳ないけど、ほかの先生を探してほしい」と伝えました。

そうです、フリーランスともなると生徒すらえらべるのです。

もちろん、これが良い例だとはいいません。

しかし、教師と生徒にも相性があるのは事実です。

このまま授業をつづけてもお互いのためにならないと判断した場合、生徒を切ることもあります。

語学学校ではさすがに個人レベルでそんなことはできませんよね。

雑務をしなくていい

ちまたでは、“日本語教師の仕事は割にあわないのでおすすめしない” といわれています。

どこかで聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

その理由として雑務のおおさがあげられます。

日本語学校の専任教師の仕事は授業だけではありません。

授業の準備、テストの採点、生徒の成績管理、学校行事の企画や運営、生徒のビザの管理、校内の掃除…というように授業外の仕事がたくさんあるのです。

日本語教育に集中したい人にとっては、理想の環境とはいえないでしょう。

他方で、フリーランスの日本語教師はどうでしょうか?

学校行事やビザの管理、掃除をする必要はないですよね。

生徒の授業にかんすることだけをやっていればいいです。

この点もフリーランス教師のメリットといえます。

フリーランスでオンライン日本語教師になるデメリット

ここからはデメリットをご紹介していきます。

実績なしでは生徒集めがむずかしい

語学学校の教師としてはたらく場合は、集客に頭をなやませる必要はありません

プロモーションは学校がしてくれるからです。

しかし、フリーランスは生徒あつめを自分でせねばなりません。

過去に学校ではたらいた経験がある人は、そこから生徒を引っぱってきてもいいように思えます。

“独立することにしたから、こっちに来てよ!” と、生徒をさそうイメージです。

けれども、これは学校側からしたらいい気はしませんよね。

もしも私が学校の運営者だったら “生徒を取られた” と感じるでしょう。

ですから、フリーランスは固定の生徒ができるまで収入が安定しない可能性があります。

備品を自費で用意する必要がある

授業でつかう備品を自分でそろえないといけないのも、フリーランスのデメリットといえます。

たとえば、私は授業のためにテキストやホワイトボードを用意しました。(テキストの詳細はこちら)

授業のクオリティにこだわるのであれば、高音質なヘッドセットやネット環境をそろえる必要もあります。

語学学校ではたらくなら、それらの設備面は学校におまかせできます。

ホワイトボード代やネット通信費を請求される心配もないですよね。

日本語を教える環境をととのえるには費用を自己負担せねばならないのがフリーランスです。

福利厚生がない

会社や組織に所属しない場合、福利厚生がありません。

たとえば、保険には個人で加入する必要があるのです。

通常であれば会社と個人で半分ずつおさめる保険料をひとりで全額はらうことになります。

年にいちどの健康診断ももちろん自費です。

基本的な検診にがん検査もくわえると、かるく3万円はこえます。

語学学校で専任としてはたらけば、この支出はないでしょう。

ですので、福利厚生の恩恵をうけられないのはフリーランスのデメリットといえます。

あとがき

ひとりで仕事をすすめるのは自由で気楽な部分がメリットといえます。

私がフリーランスになってもうすぐ1年ですが、人間関係や残業のストレスはゼロです。

会社からのサポートがないため、なにからなにまで自分で手配せねばならない不自由さはたしかにあります。

それでも私にとってはメリットのほうがおおきいです。

できるかぎり、いまのはたらきかたをつづけていきたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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