日本語教師|外国人生徒が日本の生活で困っている7つのこと

仕事

こんにちは、フリーランスのちひろです。

私は現在、オンライン日本語教師として活動しています。

外国人に日本語を教えているのですが、生徒の1割ほどは日本に住んでいます。

彼らと話していると、外国人が日本の生活で困っている文化や風習が7つあることがわかりました。

今回は、海外からきた人が日本に住みにくさを感じている点をシェアしていきます。

以下では、日本のシステムコミュニケーション面のふたつに分けてご紹介します。

日本のシステムに困っている

まずは、日本の社会システムにおいて、外国人が困っている4点をお伝えします。

契約や役所での手続きがむずかしい

どの外国人も一度は苦労しているのが、契約や役所の手続きです。

保証人や住所が必要

たとえば、日本でマンションを借りるときは日本人ですら保証人が必要です。

日本人の場合は家族が保証人になってくれるケースがほとんどでしょう。

しかし、単身で日本へきた外国人は日本に知りあいがいません

ですから、まず住む場所を契約するのに苦労します。

じつは、マンションが見つからないことにはなにも始まりません。

なぜなら、住所なしでは、そのほかの生活に必要な手続きができないからです。

銀行口座の開設、携帯電話の契約…となにをするにも住所が必要なのです。

ここで外国人を悩ませるポイントがもうひとつあります。

ご存知のとおり、銀行口座を作るには住所が必要です。

でも、マンションを契約するためには銀行口座がないといけません。

同様に、携帯を契約するには住所が必要ですが、家を借りるためには電話番号が求められます。

このように、すべての手続きを同時にすすめなければ、いずれかの情報が不足する事態になるのです。

日本にくる前に就職先を見つけている人は、会社にこれらの手配をサポートしてもらえる場合もあります。

しかし、自分の身ひとつで来日した外国人にはかなりきびしい現実が待ちうけているのです。

手続きをネットで完結できない

日本はハンコと原本提出文化のなごりがまだまだ残っています。

そこで、役所関係の手続きは現地まで行かないといけないケースが大半です。

しかし、他の先進国ではネット上で手続きが完了できるパターンもおおいです。

たとえば、一部の国では確定申告なんかもネットからの申告と電子署名だけでサクッと終わります。

そのような国から日本へ来た外国人は、役所までわざわざ出向くアナログさにおどろきます。

さらに、事務作業の多さと役所での待ち時間の長さに疲れきっています。

彼らからは、

「こんなの、イギリスなら5分で終わるよ!」

「カナダなら家で寝ころびながら申請できるよ!」

という声があがっています。

日本はフリーWi-Fiもそれほど普及していないので、役所での待ち時間は彼らにとっては地獄だそうです。

クレジットカードが使えない場所がある

日本はまだまだ現金主義ですね。

それに対して、日本以外の先進国ではクレジットカードやデビットカードの利用が一般的です。

ペットボトルの水1本を買うのにもカードを使うくらいです。

そんな暮らしに慣れている外国人は、カード非対応の店が日本のいたるところにある事実におどろきます。

“カードが使えるのは合計額が1万円以上から” という下限をもうけている店舗もありますね。

彼らにとって、現金をわざわざATMでおろして持ちあるくのは手間です。

外国人からすると、カードを使うよりも大量のお金を携帯するほうが防犯上危険なので、なかなか現金主義になじめないそうです。

ベジタリアン対応メニューが少ない

日本にも海外にも、環境や健康への配慮からベジタリアン・ヴィーガン生活をおくっている人が一定数います。

海外ではそれにくわえて、宗教上の理由でお肉を食べない人も存在しています。

彼らの食生活は野菜や豆製品が中心です。

外国のレストランやスーパーではお肉の代用食品である豆製品の品ぞろえが豊富です。

ハンバーガーショップですら大豆ミートが用意されているほどです。

一方、日本ではベジタリアンやヴィーガンでも口にできるメニュー展開がすくないです。

私の生徒たちは “日本のレストランは食べられるものがない” と悲しんでいます。

結果として、自炊がメインになっています。

仕事などの付きあいで外食するとしても、行けるレストランが限られます。

焼肉屋でひたすら野菜とキノコを注文したり、居酒屋なら野菜サラダと枝豆を食べたりするのが彼らの日常です。

彼らがランチタイムに気軽に行けるようなレストランはないのが現状なのです。

ゴミの分別が複雑すぎる

ゴミのこまかすぎる分別にも外国人は困っています。

私は分別がとくにきびしいエリアに住んでいます。

ペットボトルは捨てる前にラベルとキャップをはずさないといけません。

紙ごみもダンボール紙なのか冊子なのか、それとも1枚ものの紙なのかなど紙の材質や形状によって分別する必要があります。

一方、私の生徒の出身国は燃えるゴミ、燃えないゴミ、カンビンペットボトルという3分類でとてもシンプルです。

日本人でもはじめは時間がかかってしまうゴミの分別です。

そもそも日本に住み慣れていない外国人にとっては、さらに困難をともないます。

日本人とのコミュニケーションに困っている

お次は、外国人が日本人とのコミュニケーション面で困っている3点をご紹介します。

残業や飲み会がおおすぎる

日本の会社ではたらいている外国人は、職場で困っていることがあるといいます。

それは、残業と飲み会の文化です。

欧米では仕事とプライベートがかなりはっきり分かれています。

彼らは定時まで働いたあとは趣味や家族との時間を大切にします。

ですから、決められた時間を越えて会社に残ったり、プライベートを犠牲にしてまで上司や同僚と時間をすごすことをきらうのです。

私はこれまでに何度か「日本に旅行でおとずれるのはいいけど、住みたくはない」という意見を耳にしました。

その理由を聞いてみると、決まって「日本人の働きかたが好きになれないから」と返答があります。

ライフワークバランスは大切ですよね。


敬語表現がむずかしい

こちらも日本ではたらいている外国人から聞こえてくる声です。

彼らは「尊敬語と謙譲語がなかなかマスターできない!」と困っています。

日本にくる前から熱心に日本語を勉強していた外国人なら、です・ます調の文体には慣れています。

しかし、これまで「見ます」と言っていたものがビジネスでは「拝見する」になったり「ご覧になる」になったりします。

とくに北米では相手を立てたり自分を下げたりする風習が一般的ではありません。

ですから、彼らは話す相手や状況によって尊敬語と謙譲語を使いわける日本文化に混乱するのです。

敬語が正しく使えないと相手に失礼な印象を与えると理解している彼らは、プレッシャーやストレスも感じています。

本音がわからない

物事をストレートに表現しない日本の風潮も外国人を困らせます。

たとえば、私の生徒は日本人の友達に「来週の日曜日に飲みにいかない?」とさそったそうです。

すると、相手からは「いいね!でもその日はちょっといそがしいんだ…!」と返事があったといいます。

私たち日本人がこの文章を目にすると、その日は都合が悪いのだと察します。

「いそがしいから行けない」とはっきり言われなくても、相手が意図している内容を想像できます。

しかし、外国人からすると「いそがしいから行けないのか、いそがしいけど行けるのかどっち!?」と混乱してしまいます。

行間を読む、空気を読むのは日本人独特の文化だということがよくわかります。

あとがき

日本での生活に困っている外国人は、批判的な気持ちで日本にいるわけではありません。

なんとか日本の生活に適応するために努力している姿がかいまみえます。

外国人を受けいれる側の私たちも、彼らの文化に配慮すべきでしょう。

とくに食文化やコミュニケーションの取りかたは、海外と日本ではまったくちがいます。

ときどき、彼らの言動が変に見えてしまったり失礼だと感じたりするかもしれません。

しかし、それは彼ら個人の性格ではなくて育ってきた環境の差によるものの可能性があります。

私たちがそれを理解して外国人と接することで、彼らもすこしは日本で生活しやすくなります。

外国人にとって日本語学習がむずかしい理由はこちらにまとめました。

未読のかたはぜひご覧ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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