カナダワーホリ体験談|いそがしい社会人にこそワーホリをおすすめしたい理由

海外生活

こんにちは、フリーランスのちひろです。

本日のテーマは “ワーホリ” です。

私はワーホリをきっかけに2年弱カナダに住みました。

ワーホリ前はエンタメ業界で正社員としてはたらいていました。

過去記事でもご紹介しましたが、とてもいそがしい業界でした。

繁忙期の30連勤なんてあたりまえ。

朝の6時から夜中の2時まではたらくのは、いたって普通。

そんな業界にいました。

人生で初の上司には「休んだら損したと思え!休みの日も現場で勉強しろ!」といわれていました。

人々はこれをブラック企業と呼ぶのでしょう。

それでも、仕事自体はきらいではありませんでした。

やりがいを感じられたり、まわりの人からもかっこいい仕事だね!なんて言ってもらえたりして仕事に誇りを持っていました。

なんやかんやでブラック企業で8年はたらいた私は、仕事をやめてワーホリに挑戦することにしました。

それまでの生活が仕事一色だったので、私にとってワーホリは人生のお休み期間のような感覚でした。

この感覚はいそがしい社会人にこそ、ぜひ体感してほしいです。

今回はそんなワーホリ体験をご紹介していきます。

仕事がいそがしいとどうなる?

いま思い返せば、仕事をバリバリしていた時期は本来の人間らしさを失っていました。

食事はいつもコンビニ。

入浴や歯磨きもせずに寝落ち。

睡眠時間はたったの3時間前後。

お金を稼いでもそれを使う時間がない。

友達と遊ぶ約束をドタキャンすることもしばしば。

仕事のストレスやプレッシャーでイライラしやすくもなりました。

心に余裕がないので、やりたいことや夢なんかも忘れていました。

ゴリラのほうがよっぽどていねいな暮らしをしているのではないかと思うほどです。

いそがしい社会人にこそワーホリ体験をおすすめする理由

(たぶん)ゴリラよりも雑な生活をしていた私は、ワーホリをきっかけに人間らしさを取りもどしたといっても過言ではありません。

以下では、ワーホリがどのような影響をあたえてくれたのかをご紹介していきます。

生産者の顔がわかる料理はおいしい!

社畜だったころの私はひとり暮らしをしていました。

仕事終わりに自炊する気力なんて残りません。

まいにちコンビニでパスタやお弁当を買っていました。

あげくの果てには、それらを電子レンジであたためる元気もなくなりました。

その結果、どうぶつカステラやじゃがりこなどのお菓子を食事代わりにするようになったのです。

そんな生活を何年もつづけました。

仕事をやめてワーホリがはじまると、不健康だった生活が一変します。

私はワーホリの期間中、ホームステイをしていました。

食事はホストファミリーが毎食つくってくれました。

久しぶりの家庭料理です。生産者の顔も見えます。

なんとおいしいのでしょうか…。

それに、仕事をしていたときは食事に集中できませんでした。

いつも仕事のメールをチェックしながら食べていたからです。

“食事を味わう” ということを知らなかったんですよね。

工場ではなく家庭の台所で調理されたごはんをおいしく食べられるのがこんなに幸せなことだとは思いもしませんでした。

デバイスにしばられない生活は最高!

私がいた業界はとにかくいそがしかったです。

すこし目を離したスキにメールボックスには100件、200件のメールがたまります。

また、定時や週休2日という概念もない業界だったので、深夜だろうが休みの日だろうが関係なく電話がかかってきます。

8年間、メールや電話を休みなく受信しつづける生活だったのです。

そんな生活に区切りをつけてワーホリへと飛び立った私の日常はやはり激変しました。

受信するのはワーホリや留学生からの遊びのお誘いばかり。

ワーホリの後半は仕事をしましたが、勤務時間外に電話が鳴るなんてことは一度もありませんでした。

“電話がかかってきませんように…!” とビクビクしたり、留守番電話のメッセージにおびえる必要がない生活がこんなにも快適だとは知りませんでした。

大人になってからの勉強って楽しい!

日本でいそがしくしていたころは目のまえの業務におわれていました。

炊事など自分の身のまわりのこともできないくらいだったので、当然、新しくなにかを勉強する余裕などありませんでした。

しかし、カナダに渡ってからは24時間を自由につかえるようになりました。

睡眠時間が圧倒的にふえたので、その日の疲れがその日のうちにしっかり取れます。

ずっと遊んでもだれにも怒られないし、勉強することだってできます。

私はカナダでは語学学校とカレッジにかよいました。

学生時代は勉強が楽しいだなんて一度たりとも思いませんでした。

けれども、大人になってからの勉強ってなんだか楽しいんですよね。

義務ではなく自分が勉強したいことだけを勉強できるからでしょうか?

とくにカレッジでの体験は新鮮でした。

日本での大学生時代とはまたちがった目線と立場でキャンパスに通えるのがほんとうにうれしかったです。

まわりのカナダ人や留学生も社会人経験をへて就学している人がたくさんいました。

アジア人は若く見えることもあり自分の年齢はまったく気になりませんでした。

それもカレッジ生活を満喫できた一因といえます。

休むのはわるいことじゃない!

日本にいたころは心のどこかに “休むこと=わるいこと” という考えがありました。

ちかくに「休んだら損したと思え!休みの日も現場で勉強しろ!」と主張する上司もいたぐらいなので。(小声)

っていうかこれ、いまの時代パワハラじゃない?(さらに小声)

とにかく私は、休むことに対して罪悪感をかかえていました。

ところが、カナダでまわりの社会人を見渡してみると休んでいる人だらけなんですよね。

仕事のオンとオフがかなりはっきりしていました。

接客の途中だろうがなんだろうが、時間になったら家に帰る準備をはじめます。

休みの日も、とくになにをするでもなくビーチや公園でのんびりくつろぐ人の姿が目立ちます。

ホストマザーなんかは「週末はlazy(怠惰な) dayだからなにもしないのよ!」と堂々と宣言して、買ってきたピザをドーン!とテーブルの上におくようなタイプの人でした。

彼女たちの姿を見て「休みの日は休んでいい」という当たり前中の当たり前なことを、あたらめて思いだしました。

新しい体験は刺激になる!

8年も仕事をつづけると、すくなからずマンネリ化がおきます。

あたらしい経験に感動したりワクワクしたりすることが減ってしまうんですよね。

しかし、ワーホリを決行するとなるとなにもかもが変わります。

言語、人間関係、気候、食べ物、文化、住居、接客などあげはじめたらキリがありません。

ワーホリ中に、目にするもの・耳にするもの・口にするものすべてが新鮮な感覚がだいすきでした。

仕事がいそがしいとその日のタスクをおわらせるだけで精一杯です。

あたらしい経験をする余白なんてありませんでした。

自分が身をおく環境をガラリと変えたことで、あらたな体験をするよろこびを再認識しました。


あとがき

いかがでしたか?

カナダワーホリをおえて日本へ帰国すると、友人に「表情がおだやかになったね!」といわれました。

仕事でいそがしくしていたころの私は、眉間にシワをよせて鬼のような顔ですごしていたのでしょう。

自分でも、いまはプレッシャーやストレスから解放されて生活できている自覚があります。

バリバリ仕事した経験ももちろん、プラスにはなりました。

けれども、30代になっても40代になってもつづけるべき働きかたではないように思います。

ライフステージにあわせて、仕事や生きかたを調整していく必要があると考えさせられたワーホリ体験なのでした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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