日本語教師|今後もオンライン日本語教師の需要はある!?

仕事

こんにちは、フリーランスのちひろです。

本日のテーマは “日本語教師” です。

私は現在、オンライン日本語教師として外国人に日本語を教えています。

フリーランスでオンラインという形なので、不安定といえば不安定です。

しかし、いまのところは仕事にこまっていませんし、今後を不安視もしていません

なぜなら、需要は確実にあると感じているからです。

今回は、コロナ禍とアフターコロナのオンライン日本語教師の需要についてご紹介します。

外国人留学生の現状

まずは、日本語を学ぼうとしている外国人の現状はどうでしょうか?

通常であれば、日本語を勉強したい外国人は来日します。

そして、日本の各地にある日本語学校へ通うのが一般的です。

しかし、いまはコロナの影響をうけて外国人の入国制限があります。

その結果、日本へ行きたくても行けない外国人が海外にたくさんいるのです。

私が現在かかえている生徒も、いまごろは日本にいるはずだったのに母国で足どめされている人ばかりです。

それだけでなく、コロナはすでに日本に入国していた外国人留学生にも悪影響をあたえました。

彼らの一部は働いていた職場を解雇されてお金にこまり、母国へ帰っていきました

日本に留学しようとしていた外国人だけでなく、日本で生活していた留学生にとってもきびしい状況なのです。

外国人が母国で日本語を勉強する方法

ここからは母国で足どめされている人や、自国へ帰った外国人が日本語を学べる方法をご紹介していきます。

現地の日本語学校で勉強する

海外にも現地の人が通える日本語学校があります。

しかし、学校の数はそれほどおおくありません。

なぜなら、そもそも日本語はマイナー言語だからです。

英語の場合は、アメリカでもカナダでもイギリスでもオーストラリアでもつうじます。

だからこそ、日本だけでなくありとあらゆるアジアやヨーロッパ圏の人々が子供のころから必死で英語を学びます。

一方、日本語はどうでしょうか?

残念ながら日本語は日本でしか通じません

ですから、英語とくらべると日本語の需要は低いです。

したがって、日本の英会話スクールのように日本語学校が海外に乱立しているわけではないのです。

その結果、おおくの外国人が日本で日本語を学ぶ、もしくはオンラインで日本語レッスンを受講する選択肢に流れます。

日本の語学学校のオンライン授業

すでにお伝えしたように日本への入国制限や母国への帰国のため、日本語学校に通える外国人は激減しています。

そこで、一部の日本語学校でオンラインレッスンの提供がはじまりました。

このオンライン授業には2種類あります。

ひとつは録画された授業の視聴、もうひとつはリアルタイム授業です。

海外から日本の授業をうけるとき、生徒によっては録画のほうを好みます。

なぜなら、リアルタイム授業は時差の問題があるからです。

たとえば、日本時間の13時から授業がはじまる場合、マレーシアに住んでいる生徒は現地時間の12時からレッスンをうけることになります。

一方、カナダの東側に住んでいる生徒は、現地時間の24時から授業をうけなければいけません。

フランスなら朝の6時になってしまいます。

このように、生徒が住んでいる国によっては深夜もしくは早朝に勉強時間を確保せねばならない不便さがあるのです。

とはいえ、リアルタイム授業はデメリットばかりではありません。

先生と会話をしながらレッスンをうけられるのはメリットといえます。

対する録画授業はどうでしょうか。

録画の場合は、自分が好きな時間に視聴できます。

しかし、残念ながら教師と会話はできません。

ですから、録画授業は生徒からするとYouTubeで日本語教育の動画を見ているのとほぼ同じなのです。

フリーランス日本語教師のオンラインレッスン

ここまでご紹介した日本語学校のレッスン障害をうまく解消できるのが、フリーランス日本語教師のオンラインレッスンです。

まず、授業形式は録画ではなくすべてリアルタイムなので、生徒と密にコミュニケーションが取れます。

次に、フリーの教師には授業時間を生徒にあわせて設定できる自由さがあります。

私の場合はグループレッスンではなく個人レッスンを提供しています。

ですから、生徒ひとりひとりと授業の開始時間や内容時間を相談してきめられるのです。

また、フリーランス教師の場合は授業料の設定も自由です。

高所得者層をねらって高い授業料を提示してもいいでしょう。

逆に、語学学校に通うほどの金銭的な余裕がない生徒を取りこむために、安価でレッスンを提供するのもありです。

生徒がフリーのオンライン学習を選ぶ3つの理由

海外には日本語学校への通学ではなく、フリーの日本語教師からオンラインレッスンを受けたがっている外国人がいます。

その理由はコロナだけではありません。

具体例を3つ見てみましょう。

そこまで深く日本語を勉強したくない

外国人が日本語を勉強する理由はさまざまです。

将来的に日本に移住したり留学したい人もいれば、マンガやアニメの内容を理解したい人もいます。

前者の場合は日本語学校でみっちり勉強するのがいいでしょう。

しかし、後者の場合はどうでしょう。

日本語学校に行っても、最初から最後までマンガやアニメを題材に授業が進むことはありませんよね?

日本旅行で使えるフレーズを学びたいだけの外国人にとっても、語学学校の勉強は負担がおおきすぎます。

そこにオンライン日本語教師の入る余地があります。

ようするに、“日本語学校で勉強するほどではないけど、軽く日本語にふれたい層” をねらえるのです。

実際に、私の生徒からはこのようなレッスンリクエストがとどきます。

「奥田民生さんの曲の歌詞を英語になおす手伝いをしてほしい」

「NARUTOに出てくるセリフの意味を説明してほしい」

「日本のレストランで注文する方法を教えてほしい」

これらの個別リクエストに語学学校で対応するのはむずかしいでしょう。

お金の問題で日本語学校にいけない

日本の語学学校に通うためには、あたりまえですが日本に住まなければいけません。

そうなると、飛行機代や授業料だけでなく日本での生活費も必要です。

日本よりも物価がやすい国で生活している外国人にとって、日本で暮らすハードルはかなり高いです。

そこで、“お金の問題で日本に滞在はできないけれど日本語を勉強したい外国人” が出てきます。

ここにもオンライン日本語教師が入る余地があります。

なぜなら、日本に滞在するお金の余裕がない生徒は、語学学校よりも低価格でレッスンが提供できるオンライン教師を探すからです。

独学でつけた知識をただ試したいだけ

生徒のなかには、数年後に日本へ行くために独学で学習している人もいます。

彼らは、高い学費をはらってひらがなの読みかたや基本的な文法から勉強するのはナンセンスだと感じているのです。

それくらいの勉強ならYouTubeやテキストを使えば独学でもできます。

ただし、独学にも限界があります。

そこでオンライン日本語教師の出番です。

レッスン中に彼らの会話相手になってあげて、まちがえて覚えてしまっている知識があればそれを指摘してあげるのです。

日本語上級者からは「こんど日本の会社の採用試験をうけるので、模擬面接をしてほしい」というリクエストも入ったりします。

自分でコツコツ学習できる外国人は、日本語学校へ行かずともそれなりのレベルに達します

そんな彼らを週に1回くらいの頻度でサポートしてあげられるのがオンライン教師です。

あとがき

フリーランスのオンライン日本語教師は、授業時間や内容、値段を生徒にあわせて自由に調整できるのが最大の強みです。

コロナ禍では日本へ行きたくても行けない生徒からのレッスン申しこみがひっきりなしに入っています。

コロナが落ち着いてからも、この状況はさほど変わらないでしょう。

海外に住みながら勉強したい生徒や、学習したい内容にこだわりがある生徒はオンラインでの学習をつづけるはずだからです。

そのような理由で、私は今後を不安視していません。

この状況が将来的に変わってしまったとしても、フリーランスならではの自由さをいかして臨機応変に対応できると信じています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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