こんにちは、フリーランスのちひろです。
本日のテーマは “ワーホリ” です。
私はカナダワーホリ中に数ヶ月だけジャパレス(日本料理店)ではたらいていました。
このジャパレスの仕事が正直めちゃめちゃつらかったです。
“もうやめたい…” となんども考えました。
どうしてそんなにつらかったかというと、マネージャーにコテンパンにやられたからです。
今回は、私がジャパレスでどんなふうにボッコボコにされたのかをまとめていきます。
ワーホリ中のジャパレス仕事
まずは、私が採用されたジャパレスがどんなお店だったかについてご紹介します。
このレストランは日本人が家族経営しているお店でした。
オーナーは旦那さんでマネージャーはその奥さん、スーパーバイザー(スタッフの教育係)は息子、というぐあいです。
この3人のうち、マネージャーにボッコボコにされました。
年齢は50代後半から60代前半の女性です。
求人段階でなんとなく予兆はあった
いま思えばこのジャパレスの求人案件をみたタイミングで、すでに予兆はありました。
その予兆は「この店はもしかしたらなにか問題があるのかもしれない」という感覚です。
カナダで仕事をさがすとき、e-Maple(イーメープル)という情報掲示板がよく利用されます。
私も、この掲示板でジャパレスの求人をみつけました。
なんとなくいやな予感がした理由は、このジャパレスの求人がなんどもe-Mapleにあがっていたからです。
ほかのレストランの求人は一定の時間がたつと “本件は採用者が決まりましたので募集を締めきらせていただきます” と追記されていました。
求人がなんどもあがっている原因として考えられるものはふたつあります。
①採用条件がきびしい
②採用した人がすぐにやめてしまう
私がコテンパンにやられたジャパレスは後者のほうでした。
ワーホリの子を積極的に採用するものの定着率がおそろしく低かったです。
その結果、採用した人がやめるたびに求人せねばならない状況になっていたのでした。
ワーホリは使いすて!?
採用したワーホリの子が仕事をやめる状況もふたつあります。
①ワーホリの子からの希望で離職
②店がワーホリの子を解雇する
このジャパレスの場合は、残念ながら後者でした。
私がはたらいていた数ヶ月のあいだに10人近くのワーホリが首をきられました。
解雇の理由はいつも同じです。
“このワーホリの子は休み希望を出してくる”
“あのワーホリの子は仕事ができない”
まず、このお店では休み希望を出すのはNGでした。
「○月○日にお休みをいただきたいんですが…」なんていうと、やる気がないとみなされて「じゃあ、もう二度とこなくていいよ」と言われます。
ですから、シフトはマネージャーにおまかせでした。
さらに採用から2、3日のあいだに新人が仕事のできる人かどうかを判断していました。
私からすると、“そんな短期間でなにがわかるの?” と思ってしまいます。
けれど、マネージャーはその新人にひとつでも気にいらない点があるとガンガン首を切っていました。
純粋に疑問に感じたので「こちらではワーホリの子を育てるという方針ではないんですね?」と聞いてみました。(よく聞いたな)
すると、「まぁ、解雇してもまた求人を出せばすぐに人が集まるからね〜」という返事がかえってきました。
ワーホリは使いすて感覚でいるように思えて、なんだか悲しいひびきでした。
カナダワーホリはどれだけ長くても1年でビザの有効期限が切れてしまうので、将来性がないといえばないです。
使いすて感覚になるのも仕方ないことかもしれませんが、それでもやるせない気持ちになります。
マネージャーの攻撃的なひとこと集
このマネージャーは気分にムラがある人でした。
人や物事の好ききらいもはげしいです。
とくに新人に対するあたりはかなりキツく、私もたびたび攻撃されました。
ここからは、マネージャーに言われた4つのイヤミをピックアップしてご紹介します。
「彼氏とデートしたいだろうからお休みあげる」
ジャパレスではたらきはじめて1ヶ月ほどたったある日のこと。
その日は仕事のまえに男の子とデートしていて、デート中に購入したコーヒー片手に出勤しました。
すると、そのコーヒーを見るなりマネージャーは私にこう聞きました。
「ここにくる前は何をしていたの?彼氏とデート?」
私は「はい、そうです」と答えました。
マネージャーはすかさず言いました。
「それじゃあ、彼ともっと遊びたいだろうから毎週土曜日と日曜日は休みにしてあげる!」
私はわかっていました。
このマネージャーが善意でこのような提案をしてきたのではないことを。
マネージャーは気に入っている子にシフトをたくさんあたえる特徴がありました。
一方、そうでない子には1週間に1日程度しか勤務させません。
そのうち2週間に1回もはたらかせてもらえなくなり、事実上の解雇となるのが通例でした。
ですから、私もその対象にはいったのだと覚悟しました。
「彼ともっと遊びたいだろうから」なんて、いかにも感謝しろと言わんばかりのセリフですよね?
私はこんなイヤミには負けない!と決めていたので「いえ、結構です」と一刀両断しました。
「お皿1枚だけ持って帰ってこないで」
マネージャーからひとたびロックオンされると、うごくたびにイヤミをいわれます。
私はこのジャパレスでサーバー(ウエイトレス)としてはたらいていました。
いまからお話しするのは、お客さんのテーブルから下げたお皿を1枚だけ持ってキッチンへ入ったときのできごとです。
マネージャーはいきなりこう言いました。
「お皿1枚だけ下げてこないでよ!効率わるいでしょ!」
いやいや、ちょっと待ってくださいよ。(だれ)
私だって効率なんか余裕で意識しています。
このお皿は、お客さんのテーブルにあたらしく料理をだしたついでに下げてきたものです。
ほかのテーブルに下げられるものがあるかどうかくらい、もちろん確認しました。
でもそのときは、ほかに下げられるものがなかったのです。
それを「チマチマ仕事するな!」みたいに言われると、とても不快です。
負けずぎらいな私はこの事情を説明しました。
あまりにもムカついたので「じゃあ、お客さんのテーブルにこのお皿を放置してきたほうがよかったってことですか?」と聞きました。
するとマネージャーはいいました。
「あっそう。それならいいけど」
あっそう、じゃねぇ!ちゃんとあやまれー!!
「ビールのおかわりいるか聞いてきて」
マネージャーのイジワル行動はまだまだつづきます。
私がホールに立っていると彼女は「あのお客さんにビールのおかわりいるか提案してきて」といいました。
お客さんが飲んでいるグラスをみると、まだ9割はビールがはいっています。
どの角度からみても、おかわりを聞くのははやすぎます。
その指示をちかくで聞いていたオーナーも「いやぁ、まだはやいと思うよ…」と言うほどでした。
私が「え?あのテーブルのお客さんですか?」と疑わしげに聞くと、マネージャーはあきらかに不機嫌になりました。
「なに? “このおばさん、またおかしいこと言ってるな” とでも思ってるの?」
えぇ、まぁ…という感じでしたが、いけと言われたのでいきました。
お客さんに提案しにいったものの「いまはまだいいよ」とお断りされました。
ですよね、私もそう思います!
お客さんのもとからもどった私にマネージャーは聞きました。
「どうだった?」
「いまはいらないそうです」と答える私。
すると「はぁ〜(クソデカため息)。あなたがモタモタしておかわりを提案しにいくのがおそいからよ!」とキレられました。
きぃいいぃぃい〜!!
こんな理不尽なことがあっていいのでしょうか。
「あの子に注文とらせないで」
マネージャーはある日、私の同僚のサーバーに「今後はお客さんからの注文はあなたがぜんぶとって」と言いました。
私はいきなり、お客さんからオーダーをとれなくなったのです。
同僚に詳細をきいてみると、私がお客さんからうどんの注文をとったことが原因でした。
どうしてうどんが原因?って感じですよね。
私も意味不明でした。
じつは、このジャパレスのメニューのなかでうどんは調理がかんたんなメニューである反面、単価がひくいです。
ですので、お店としてはあまり出てほしくないメニューです。
客単価がひくければそのぶんチップもさがるので、私にとっても注文してほしくない商品です。
しかし、マネージャーは私がお客さんにうどんを頼むように仕向けていると疑ったのです。
彼女の言いぶんはこうです。
「あなたがキッチンシェフに楽をさせるために、うどんのオーダーばかり取ってるんじゃないかと思ったの!」
そんなことするかぁ!!!!!
言いがかりもはなはだしいです。
ぬれぎぬとはこのことですね。
それだったらメニューからうどんをはずせばいいのに…と思ってしまう私なのでした。
あとがき
このジャパレスでの仕事はつらかったものの、結局ワーホリビザの期限が切れるまではたらきつづけました。
ワーホリ期間とそのあとのカナダ生活を終えたいまでは、“あの店にこだわってはたらきつづけなくてもよかったな” というのが正直な感想です。
仮に、その店でビザのサポートをしてもらって永住権を取りたいのなら話はべつです。
将来の目標のために耐える価値はあるかもしれません。
しかし、ワーホリで得たいものや強いこだわりがそこにないのであれば、精神をすりへらしてまでいるような場所でもないでしょう。
修行でワーホリにきたわけではありません。
私がもしもあのときに戻れるなら、もっと心地いい環境を探します。
ワーホリの仕事探し中はほんとうにいろいろな経験をしました。
マッサージ店の求人だと思って応募したら風俗店だった話なんかもあります。
こちらにまとめましたので未読のかたはぜひご覧ください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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