モデル|スタンドインはやりたくない?仕事のむずかしさやコツも詳しく解説

仕事

こんにちは、ヘアパーツモデルのちひろです。
本日は、スタンドインのお仕事についてご紹介します。

スタンドインの仕事内容がしりたい
できればスタンドインはやりたくない
やりがいやむずかしさはどんなところ?
はじめてスタンドインを務めるので不安

そんな読者さまは、ぜひ、このまま読みすすめてください。

スタンドインの仕事内容とは?

まずは、スタンドインの仕事内容から見ていきましょう。

ひとことで言うなら、“モデルさんや俳優さんの代理” です。

スタンドインは映画やドラマ、CMの撮影現場で活躍します。

これらの撮影では、俳優さんたちの演技だけでなく、カメラワークや照明も重要です。

しかし、本番で一発OKというのはむずかしいものです。

いくらプロとはいえ、カメラマンさんも試し撮りが必要なんですよね。
照明さんもベストなライティングにするため、事前に調整せねばなりません。

CMの制作現場であれば、テスト撮影をしてクライアントのイメージと一致するかを確認します。

イメージと一致しない場合は、なんども撮り直しをします。

ですから、テスト撮影の段階で俳優さんを起用すると、彼らに負担がかかりすぎるんですよね。

規模のおおきなCMであれば、2〜3日をかけたテスト撮影というのもよくある話です。

そこで活躍するのがスタンドインです。

本番の撮影に備えた、カメラワークや照明セッティング、イメージ確認をスタッフさんたちといっしょにおこないます。

スタンドインになるための条件

どんな人がスタンドインになれるのでしょうか?

まず、見た目に関しては、本番で起用するモデルや俳優さんと容姿が似ていることが求められます。

わかりやすいところでは、身長や体型です。

テスト撮影は本番の撮影をスムーズに、効率よくおこなうための予行演習でもあるからです。

ヘアケア商品のCMであれば、髪の長さや髪色も演者さんに近い状態がベストです。

次に、ある程度の演技力も必要になってくるでしょう。

スタンドインはあくまで “代理” ですが、テスト撮影中は主役です。

テスト撮影は本番を想定して進むので、演者さんと同様の動作をします。

現場によっては、セリフを読みあげることさえあるのです。

俳優さんの代理をつとめるむずかしさ

私がはじめてスタンドインを経験したときは、そのむずかしさに愕然としました。

当時、演技経験がまったくなかった私には、演じることそのものがハードでした。

さらに苦労したのは、アドリブ演技です。

テスト撮影は基本的に、台本や絵コンテをもとに進みます。

たいてい、監督から指示されたとおりに動きます。

しかし、撮った映像と構成案にギャップがあった場合、
「ちょっと動きを変えて撮ってみましょうか」
「別のパターンも見てみたいなぁ」
となります。

この、”ちょっとした調整” がクセモノです。

なぜなら、演技シロウトの場合は、経験やレパートリーが少ないからです。

監督やクライアントさんに納得してもらえる表情や動きを、臨機応変に提案するのは至難のワザといえます。

逆に、俳優のタマゴなど、演技を勉強中のひとにとっては、またとない実地演習の場でもあるでしょう。

スタンドインの役割をうまくつとめるコツ

はじめてスタンドインを務めるとき、戸惑ってしまうのは当然です。

以下では、なんどかスタンドインを経験して、自分なりにつかんだコツをご紹介します。

危険や不快感がある部分は正直に伝える

テスト撮影中に危険を感じた部分は、正直にスタッフさんへ報告するようにしています。

たとえば、セットの足場が不安定で転落の恐れがある場合などです。

セットに文句をつけるなんて、スタンドインのくせに何様だよ!ケッ!!とも思われそうですが、大切な役割だと考えています。

なぜなら、その危険性を伝えずに本番撮影にすすむと、モデルさんや俳優さんがケガをする恐れがあるからです。

最初は、私も言うべきかどうか悩みました。

けれども、思いきってスタッフさんへ相談してみました。

すると、「教えてくださってありがとうございます!助かりました!」と快く受けいれてくださりました。

その後、セットがより改良されて、本番の撮影も無事故で終えられました。

体力をしっかりつけて撮影に臨む

スタンドインの仕事は体力勝負です。

冒頭でもお伝えしましたが、規模がおおきなCM撮影だと3日連続でお仕事というのもザラです。

それも、早朝から深夜近くまで及ぶ場合もあります。

ですから、体調不良や睡眠不足ではスタミナがもちません

ふだんから、身体を鍛えるなどして体力をつけておきましょう。

また、撮影前はしっかり睡眠をとって、万全の状態で現場へ向かうことをおすすめします。

つねに現場の様子を観察する

現場の進行状況をいつも意識しておくのも有効です。

テスト撮影は、複数のセットを活用しておこなわれます。

ひとつのシーンが撮り終わったら、カメラや照明のセットが整うまで、スタンドインは待機となります。

もちろん、その後もつづく長い撮影にそなえて休憩するのは大切です。

でも、いつ呼ばれるかわからないのがスタンドインでもあります。

完全に気を抜きすぎず、必要とされるときにサッと動けるよう意識しておくことを推奨します。

事前に予習をしておく

スタンドインの仕事に慣れていないうちはとくに、予習をしておくべきでしょう。

シャンプーのCM撮影であれば、さまざまなブランドのヘアケア商品のCMを研究します。

食品のCMであれば、同ジャンルのCMをチェックします。

具体的には、出演しているモデルさんや俳優さんがどのような演技をしているか確認します。

というのも、主観で美しいと感じる動作と、画面を通してきれいに見える所作は異なる場合があるからです。

これは、実際にスタンドインを経験して感じたことです。

髪をさわるシーンひとつをとっても、

・髪のどのあたりにふれるか
・左と右手、どちらを使うか
・指の角度はどの向きにするか
・手にどれくらい力を入れるか

パッと思いつくだけでも、これらのことをカメラ映りを意識した上で判断します。

すでに世にでているCMは、クライアントさんが “良い” と認めたものです。

そこから学べることはおおくあるでしょう。

あとがき

いかがでしたか?
すこしでもスタンドインのお仕事のイメージがプラスに伝わっていればうれしいです。

この記事を書くときにリサーチしてみると、「スタンドインはやりたくない」と考えている人もちらほらいることを知りました。

スタンドインは、いわゆる裏方のお仕事です。
完成した映画やドラマ、CM映像には自分の姿は映っていません。

ですが、スタッフさんたちとひとつのものを創りあげるよろこびは格別です。

また、本番の撮影日には、目の前で俳優さんたちの演技を見ることになります。

「このシーンでは、こうすればよかったんだな!」という、あらたな発見もあります。

さすがは演技のプロです。

表には出られませんが、機会をいただけるならふたたびチャレンジしたいと思うお仕事のひとつです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


コメント

タイトルとURLをコピーしました