こんにちは、フリーランスのちひろです。
今回はカナダのトロントでの歯医者受診についてご紹介します。
「トロントで虫歯治療や歯のクリーニングをしたいけど、どこに行けばいいか分からない…」とお悩みのかたの参考になればうれしいです。
記事内で以下の疑問を解決していきます。
✔︎自費治療の値段はいくらくらい?
✔︎治療内容はどんな感じ?
お急ぎの方のために結論からお伝えしましょう。
✔︎治療の値段は虫歯1本なら日本円で約31,000円(検査代含む)、歯全体のクリーニング代は約16,000円でした。
✔︎治療内容は患者の体感としては日本と同じです。
それではさっそく、詳細をみていきましょう!
トロントで日本語が通じる歯医者
歯医者に足を踏み入れた途端、院内に漂う独特の臭いと歯を削る音。
大の大人でも、できることなら行きたくない。
それが、歯医者ってもんですね。
母国でも極力さけたい歯科治療ですが、海外で歯をなおすとなるとさらに不安がつのります。
その理由のひとつに言葉の問題があげられるでしょう。
英語で自分の症状をうまく伝えられるかな…?
歯医者さんからの説明が理解できるかな…?
そもそも予約がきちんと取れるのかな…?
と心配事は尽きません。
でも、安心してください!
病院や歯科にかんする英語の知識がまったくない私でも、トロントで虫歯治療を無事にすませられました。
とはいえ、歯医者を探すのにはとても苦労しました。
私はまず日本語が話せる医師をネットで探しました。
その結果、カタコトで日本語を話せる “Dr. Okamura” という歯医者さんがトロントにいらっしゃることが分かりました。
オカムラ先生はFinch駅近くのWillowdale dentalで治療されていることも判明し、そこで予約をとることにしました。
ひとつだけ残念なことに、受付の方は日本語話者ではありませんでした。
私は「これも英語の練習だ!」と考えて電話予約に挑戦しました。
しかし、発音の悪さから話がぜんぜん通じませんでした。
あっさり諦めた私は、メールで問い合わせることにしました。
文法や表現が正確かどうかはさておき、2日後にメールが返ってきました。
オカムラ先生が今でも勤務されていることと目安の値段を教えてもらえました。
実は、ネットでオカムラ先生がカタコトの日本語が話せると知ったものの、治療当日まで不安な気持ちがありました。
先生の日本語レベルが「おはよう、こんにちは、ありがとう」くらいやったらどうしよう…と考えていたからです。(失礼)
けれども、そんな心配は無用でした。
治療時は、
「この銀歯の部分を取って虫歯部分を削ってから白の詰めものをしますね」
「歯茎の中に炎症がありますよ、古くからあるものみたいですね」
といった形で全て日本語で説明してもらえました。
日本語が話せる歯医者さん最高です。
トロントの歯医者で治療にかかる値段
私は歯科保険に入っていなかったので、全額自費となりました。
その結果、日本円にして検査代で約10,000円、虫歯治療で約21,000円かかりました。
カナダの歯医者での治療は高額になると自覚していて、普段から歯磨きをがんばっていたつもりでした。
私は歯科衛生士さんに「いつも歯磨きをがんばってたからショックです…」と言いました。
すると、歯科衛生士さんは「自分ではしっかり磨いているつもりでも、多くの人は磨き残しがあるのよ!」と即答しました。
「ほんまそれです。」としか言いようがありません。
ということで、磨き残しもきれいにしてもらうべく、歯のクリーニングもお願いしました。
こちらも当たり前に保険がないので、クリーニング代として約16,000円をお支払い。
合計で約47,000円を納めて帰ってきました。
トロントの歯医者も治療内容は体感的には日本と同じ
虫歯治療
虫歯の治療内容については、体感としては日本とそれほど差はないように思います。
診察台も使われている道具も、患者目線で目新しいものはなにもありませんでした。
ですから、日本の歯医者で治療経験がある場合は、当時のことを思い出しながら落ち着いて鼻呼吸でがんばれば大丈夫です。
あとは、どんな治療がおこなわれるのかをあらかじめ歯医者さんに聞いておけば、すこし安心できます。
口の中でなにをされるか分からない状態が一番こわいですからね。
私の場合、虫歯治療時は表面麻酔を歯茎に塗ってからさらに麻酔を注射することから始まりました。
ちなみに、口内に垂れてくる麻酔薬の味も日本と同じです(無駄情報)。
あとは、虫歯の部分を削り、穴を開けた部分に詰め物をしていっちょ上がり!
日本で虫歯治療をしたことがあるかたなら経験があるかもしれませんが、最後は咬合紙(こうごうし)も登場します。
咬合紙は噛み合わせを確認して歯の形を調整するためのセロハンのような紙のことです。
「これをカチカチ噛んでください!」という虫歯治療のほぼ終わりを知らせるセリフを、トロントの歯医者でも耳にできました。
検査のときに「結構、大きい虫歯だね〜!」と言われましたが、一度の治療(1時間ほど)で終わりました。
通院する必要がなかったのでホッと一安心でした。
歯のクリーニング
クリーニングも患者の感覚としては日本と大きな差は感じませんでした。
内容として、まずは歯垢や歯石を取る専用の機械で歯をきれいにしてもらいました
次にこれまた専用のブラシでペーストを使いながら磨きあげ。
そして、フロスを歯と歯の間に通してもらって、歯磨き指導をしてもらいました。
私がWillowdale dentalへ行った時は、日本語を話す歯科衛生士さんはいませんでした。
けれども、英語で歯科の専門用語を知らなくてもコミュニケーションは取れました。
一度で聞き取れなかった時はしっかり作業の手を止めて、簡単な英語に言い直してくれました。
最後に、トロントの薬局で購入できるおすすめの歯磨き粉や歯ブラシを教えてもらってクリーニング終了です。
歯医者でのクリーニングは半年に一度は受けるのがおすすめとのことでした。
あとがき
いつもは「海外やぁ〜!いぇーい!」と浮かれていますが、母国語が通じない場所で体調不良になるのは本当に不安なものです。
さいわいにも、トロントでは日本語が通じる施設や日系カナダ人の医師も見つけやすいです。
今回は、そんなトロントだからこそなんとか切り抜けられてよかったです。
Willowdale dentalでの治療内容や値段は個人差があり、医師の異動もありえます。
トロント在住でWillowdale dentalでの受診を検討されているかたはウェブサイトからも最新情報をご確認ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント