カナダ生活|外国人にタトゥーの意味や後悔の有無を聞いてみた

海外生活

こんにちは、フリーランスのちひろです。

本日のテーマは “タトゥー” です。

海外にはタトゥーを入れている人が日本以上に存在しています。

タトゥーを入れている外国人にどんな印象を持ちますか?

「おしゃれだな〜!」と感じるでしょうか?

タトゥーはヤクザやギャングを連想して「こわいな…」と思う人もいるかもしれませんね。

けれども、彼らと話してみるとめちゃめちゃふつうの一般人だとわかります。

さらにタトゥーのデザインに込めた意味を聞いてみると、じつは深い意味があって彼らの見かたが変わることもあります。

そこで今回は、外国人に聞いたタトゥーデザインの意味や入れた部位、後悔の有無をまとめていきます。

デザインの種類

まずは海外で外国人がよく入れているタトゥーデザインについて、代表格の3つをご紹介します。

好きなキャラクター

わかりやすいのはキャラクターデザインのタトゥーですね。

私はこれまでに、アメリカのアニメシリーズのシンプソンズやトムとジェリー、スポンジボブのデザインを見たことがあります。

パンクロック系の人にはドクロデザインも人気ですね。

変わりダネとして、日本文化が好きなイギリスの友人はダルマのタトゥーを入れています。

そのダルマの目は片方が白い状態で、願いごとがかなったら目入れをするのだそうです。

ダルマ本来の使いかたにしたがっていて、すこし感動してしまいました。

亡くなった人へのメッセージ

私が外国人の友人にタトゥーを見せてもらって衝撃だったことがひとつあります。

それは、亡くなった人へのメッセージを自分の身体に刻みこんでいたことです。

海外の治安がわるいエリアでは、ある日とつぜん家族や親友が事件に巻きこまれて帰らぬ人となります。

私のまわりにも両親やいとこを失った友人、赤ちゃんを死産した人がいます。

彼らは、そんな大切な人たちのことを忘れないようにタトゥーとして身体に一生残しておくのです。

デザインとしては、十字架墓石天使手を合わせてお祈りしている様子がえがかれるケースがおおいです。

あわせて、故人の誕生日と命日がしるされることもあります。

母親へのメッセージタトゥー

「外国人男性はマザコンだ!」なんて話を聞いたことはあるでしょうか?

マザコンかどうかはさておき、母親をとても大切にしている人が多いです。

もちろん、日本人男性も母親を大切にはしていますが、母親に対する愛情表現は外国人男性のほうがわかりやすいでしょう。

外国人男性は、母親への感謝や尊敬の気持ちを表現するためにもタトゥーを利用します。

私の元カレも母親へのメッセージタトゥーを入れていました。

あまり大きな声では言えませんが、彼女の立場としてはすこし複雑な気持ちになります。(小声)

ふたりでいい感じのムードのときはとくに気になります。

なぜなら、彼の身体にある「母さん、愛してるよ」のメッセージが視界に入ると、どうしても彼のお母さんの姿がチラつくからです。

「あなたの大事な息子さんを、なんかすみません」という心境になってしまうのです。

タトゥーをどの場所に入れる?

お次は、タトゥーを入れる場所について見ていきましょう。

入れられる場所

タトゥーを入れる場所としてまず思いうかぶのは腕や足でしょうか。

腰なんかに入れるのも定番ですね。

じつはタトゥーはスキンヘッドにすれば頭皮にも入れられます。

ファッションタトゥーはもちろんですが、脱毛症になやむ人がアートメイクとして髪の毛があるように見えるタトゥーを入れることもあります。

さらに、くちびるうらなどの粘膜にも入れられます。

「タトゥーはどこにでも入れられる」といっても過言ではありません。

目立たない場所

日本ではタトゥーに対する世間の反応はまだまだきびしいですね。

「タトゥーを入れるなら目立たない場所がいい!」と考える人もいるでしょう。

比較的タトゥーに寛容な海外でも、仕事によってはNGです。

首から上や手の甲などにタトゥーがある場合、できる仕事はかぎられてしまいます。

アメリカやカナダではカフェやスーパーで働いている人はタトゥーがあってもかくすことなく堂々と接客しています。

しかし、銀行などの公的機関や、いわゆるかたい仕事をしている人はちがいます。

その場合、海外でもタトゥーはかくせる場所にあるのがのぞましいです。

たとえば、こんな場所です。

髪でかくせる場所(長髪の場合)

男性でも女性でも、長髪の場合は髪をおろしたときにタトゥーをかくせる場所があります。

それは、耳のうしろとうなじです。

仕事中に髪をまとめなくてもよい職場なら、これらの場所にタトゥーを入れてもバレないでしょう。

プライベートで遊ぶときなどタトゥーを見せたいときだけ、ヘアアレンジで髪をあげればいいのです。

洋服でかくせる場所

洋服でかくせる場所もありですね。

夏の服装を思いうかべるとわかりやすいでしょう。

夏場にショートパンツをはく人は太ももにタトゥーを入れると露出してしまいます。

一方、夏でも短パンやヒザ下まであるスカートをはく場合は、洋服でうまくかくせるでしょう。

同様の考えかたで、腰や背中、お腹、みぞおちなら、すくなくともパートナーや子供以外にはバレません。

さらに、下着のなかにおさまる胸やおしりであれば、プールにいったとしてもタトゥー部分は露出しません。

痛い場所

タトゥーに興味がある人は、タトゥーを入れるときに痛みが強い場所も気になるかもしれませんね。

こんなときに参考になるのが、他人の体験談です。

私の元カレはほぼ全身にタトゥーを入れていました。

タトゥーが入っていなかったのは、手首と足首から先、首から上、おしりくらいです。

上半身の前面と背面、腕と足はほとんどタトゥーで埋めつくされていました。

(アスリートだったので、当時の仕事にはまったく影響がないとのことでした。)

タトゥーを入れるときは基本的に痛みがありますが、痛さのレベルは部位によってちがいます

元カレいわく、いちばん痛かったのはあばら骨の部分だったそうです。

一般的に、“皮膚がうすくて脂肪がすくない場所は痛みを感じやすい” とされています。

あばらと同様に、骨ばっているヒジやスネの中心部分は地獄でしょうね。

彼は「タトゥー初心者はあばら骨には手をだすな!」と言っていました。

タトゥーを入れたことを後悔しているのか?

タトゥーはかんたんには消せません。

タトゥーを入れるまえに「あとから後悔したらどうしよう…」と不安になる人もいるかもしれませんね。

まわりの友人に聞いてみたところ、少数ではあるものの後悔している人や手術で消そうとしている人がいました。

後悔している人の理由は共通しています。

それは価値観や趣味の変化です。

10年、20年という長さで考えたとき、自分が好きなものはすこしずつ変わります。

たとえば高校生のときに好きだった洋服のデザインは、大人になったら興味がない可能性が高いです。

ファッションの趣味はずっと同じではありません

そこで10代のあいだは好きだったキャラクターのタトゥーが、20代になってからはダサいと思える現象が発生します。

また、体型の変化によってデザインが伸びてしまった人も後悔しています。

とくに脂肪がつきやすいお腹まわりのタトゥーは要注意です。

太ったりやせたりすると皮ふが伸びちぢみするため、本来のデザインと変わってしまいます。

逆に、亡くなった人へのメッセージや母親への感謝など、ずっと忘れたくない気持ちを身体に刻んだ人は後悔していませんでした。

風化してどこかに消えてしまいそうな思いも、タトゥーを見るたびによみがえるそうです。

ですから、あとから後悔するかどうかはファッション感覚でいれたものかどうかで変わってくるように思います。

単におしゃれを楽しみたいという理由ならばタトゥーシールで十分でしょう。

あとがき

アメリカやカナダに行くまでタトゥーはファッションの一部だと思っていました。

けれども、タトゥーを入れた友人たちがひとつひとつのデザインに込めた意味を聞いてみると深い背景があることがわかりました。

それぞれのつらい記憶は本当に胸が締めつけられるほど苦しいものです。

タトゥーを入れるときには痛みもともないます。

それでも身体に刻みこみたいほど大切なだれかがいる彼らを、すこしうらやましく思う私なのでした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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