国際恋愛|外国人の恋人を作れば英語が上達する理由とそうでもない理由

海外生活

こんにちは、フリーランスのちひろです。

本日のテーマは “国際恋愛と英語” です。

私は2019年から2年弱、カナダに住んでいました。

英語の勉強は2017年ごろからはじめました。

すると、そんな私の姿を見た友人や先輩は言いました。

「英語を上達させたいなら、外国人彼氏を作ればいいやん〜!」

…分かります。外国人の恋人を作ることが英語上達の近道だというウワサは耳にしております。

しかーし!

私の場合は外国人とおつきあいする機会があったものの、期待していたほど英語力は伸びませんでした。

たしかに少しは上達したのですが、厳密にいうと “英語でのコミュニケーション能力があがった” 程度です。

そこには、恋人が外国人でもそれほど英語力が伸びない4つの理由があります。

今回の記事では、国際恋愛で英語が伸びる理由とそうでもない理由、それぞれの実情をお伝えしていきます。

「恋人が外国人だったら本当に英語が上達するの?」と疑問に思うかたの参考になればうれしいです。

それではさっそく、詳細をみていきましょう!

英語が上達する3つの理由

まずは、恋人が外国人だと英語が上達する理由からおさらいしておきます。

相手を理解するために必死になれる

恋人が外国人だと、相手のことを理解したい!会話中にストレスを与えたくない!という気持ちがはたらきます。

仮に自分のリスニング力が低いと、恋人の発言に対して「ごめん、いまなんて言った?」と聞きかえさなければなりません。

自分が発言するときにスピーキング力がポンコツだと、聞き手である恋人に負担がかかります。

私は知っている単語量が少なすぎて、当時つきあっていた彼に「それどういう意味?」を連発していました。

たとえば、私と彼が出会ったばかりのころ、彼は私にこんな質問をしました。

“Do you have any siblings?”

このときの私は「siblings」の意味を知りませんでした。

彼に単語の意味を聞いたところ「brothersとsistersと同じだよ!」と教えてくれました。

彼は私に「兄弟はいるの?」と質問していたのです。

質問の意味がわかった瞬間、「こんな基本的な会話もスムーズにできないのか…」と絶望しました。

でも、おもしろいことに私はこの「siblings」のスペルと意味を一度でかんぺきに覚えました。

“次に彼との会話でこの単語が出てきたら、今度はぜったいにすぐ理解したい!” という思いがあったからです。

一方、テキストや単語帳で「siblings(兄弟姉妹)」と見ただけだったら、こんなにスッと頭に定着していなかったはずです。

恋人が外国人だと日々、この作業の繰りかえしになります。

彼もしくは彼女の存在が英語のモチベーションになるパターンです。

勉強した内容を気軽に試せる

恋人とスムーズにコミュニケーションを取るために、自分での学習も欠かせません。

恋人が外国人なら、“次のデートではもっといろんな話がしたい!” と英語学習に気合いが入ります。

私の場合は、新しく勉強した単語や文法をはやく自分のものにしたくて、彼との会話で積極的に試しました

ここに英語上達のポイントがあります。

せっかく新しい知識を手に入れても、赤の他人相手だと、発音し慣れていない単語や自信がない文法を使うのは気がひけます

しかし、気心の知れた恋人が相手なら気軽に試せます。

試した結果、しっかりと意図が伝われば自分の自信となります。

そして、ますます英語学習のモチベーションが上がるという好循環が生まれます。

英語に触れる時間が増える

恋人が外国人だと、単純に英語を使う時間が長くなります。

デート中だけでなく、会っていないあいだもメッセージのやりとりや電話など、たえず英語でコミュニケーションが取れる状態です。

1週間に1回しか英語を使わないのと、毎日使うのとでは後者のほうがあきらかに英語脳になりやすいでしょう。

ちなみに、私がもっとも英語力をきたえられたのは彼との音声通話です。

音声通話は対面での会話とはちがって、相手の表情やジェスチャーが見えません。

テキストメッセージとも異なり、コピペで翻訳することもできません。

頼りになるのは自分のリスニング力とスピーキング力だけです。

英語と必死に向きあう時間が長くなったことで、英語でのコミュニケーション能力が少しずつ上がりました


英語力がそれほど上達しない4つの理由

恋人が外国人なら、上記でお伝えした理由から “ある程度は” 英語が上達するでしょう。

ここからは私の英語がそこまで劇的に伸びなかった理由をご紹介します。

恋人に英語の間違いをなおしてもらえない

英語を上達させるためには “間違いから学ぶ” という過程があります。

問題集を解いて正答できなければ、次は間違えないように文法や単語の意味を細かく確認するでしょう。

学校や英語塾の授業なら、先生が間違いを指摘し解説までしてくれます。

ですが、恋人は先生ではありません

仮に、私が発言するたびに外国人の彼が文法や単語のミスを指摘したらどうなるでしょうか?

ふたりの会話はなかなか先に進みません。

そこで彼は、たとえ私の英語が正しくなかったとしても、前後の会話の流れから意図を推測するという大人の対応をします。

彼との会話は私の間違いをスルーしてそのまま進行していくのです。

ですから、恋人が外国人でも間違いを指摘されなければ、ミスに気づきにくいです。

その結果、間違いから学ぶ過程が欠落してしまいます。

恋人だけに頼るのではなく、自分で積極的に学ぶ姿勢がないと英語力は伸びません。(と自分に言い聞かせる)

恋人がレベルを落として話してくれる

恋人がこちらの英語レベルに合わせて話してくれるのも、英語がそれほど上達しない理由のひとつです。

こんなエピソードがあります。

当時おつきあいしていたアメリカ人彼氏と私は、わりとスムーズに英語でコミュニケーションが取れていました。

「なーんや!私って意外と英語できるやん!」と調子をぶっこいていたある日のこと。

彼あてに仕事の電話が入りました。

すると彼は、いままで聞いたことがない早さで英語を話しはじめました。

私は彼が電話口でなにを言っているのかさっぱり分かりませんでした。

電話を終えた彼に私は聞きました。

「も、もしかして、同僚とか友達と話すときは、いつもそのスピードなん?」

彼は言いました。

「そうだよ!」(あっさり)

君と話すときは、だいたい半分くらいの速度に落としているよ!ちなみに、使っている単語も君が分かりやすいように簡単なものを選んでいるよ!」

なんということでしょうか。

彼が私のレベルに合わせてくれているとは知らず、私は英語をマスターした気になっていたのです。

おそろしい女ですね…。

どうして気づかなかったんでしょうか。

いまだにナゾです。

このエピソードのように、恋人がいつまでもこちらのレベルに合わせてくれるタイプの人だと、なかなか英語は上達しません。

やはり、自主学習は欠かせません。

恋人以外の人と話す機会が激減する

海外に住んでいる場合、実はいろんな人と英語で話すのもいい練習になったりします。

英語話者とひとくちに言っても、人によって発音や表現方法がちがうのでさまざまなバリエーションの英語に触れられます。

しかし、海外にいても恋人と同棲なんかしたあかつきには、もう本当に彼以外の人と話さなくなります

私は外国人、彼は現地の人、ということでなにか手続きをするときは必ず彼が窓口です。

ですから、自分で英語を使って外部と交渉する機会がさっぱりありません

彼とのやさしい英語タイムだけに身を置いている状態だったので、私の英語は一定のレベルで止まったままでした。

恋人が日本語ペラペラ

恋人が日本語ペラペラの場合、そもそも英語で会話をしないパターンもあります。

私がカナダで出会った彼がまさにこのタイプでした。

彼は「新しい風を吹きこむ」などという日本語のフレーズを会話にまぜてくるほどの上級者だったので、私の英語の出る幕はありませんでした。

残念の極みですw

複数言語をはなす人どうしのカップルだと、一番スムーズにコミュニケーションが取れる言語で会話することになるでしょう。

私とこの彼のケースでは、私の英語力より彼の日本語力のほうが高かったので、自然に日本語で会話するようになりました。

そうなると、日本人男性とおつきあいしている状況とまったく同じです。

もちろん、「今週は英語で話したい!」とリクエストすれば彼も合わせてくれたでしょう。

しかし、恋人は英語の先生ではないのと同様に言語交換パートナーでもありません

私たちはそんな考えがあったので、会話もテキストメッセージもすべて日本語でした。

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あとがき

今回ご紹介したように恋人が外国人なら英語が上達する可能性がありますが、それほど伸びないケースもあります。

恋人が外国人だからといって自動的に英語力がぐんぐん伸びることはないでしょう。

どのような環境でも自主学習が欠かせません。

また、英語が上達するかどうかは、恋人とのコミュニケーションレベルをどこまで引きあげたいかにもよるでしょう。

私の場合は、最初こそ “彼とスムーズにコミュニケーションを取るためにがんばるぞ!” と意気込みました。

しかし、彼のほうが工夫して私の英語レベルに合わせて会話してくれるようになりました。

その結果、私は英語ができた気になって “あれ?別に彼とコミュニケーション取れてるし、もう英語の勉強しなくても生活できるんじゃ…?” という余裕モードに突入しました。(反省)

彼と毎日英語で会話していることから、日々英語を勉強している気にもなって机で学習する習慣がすっかりなくなりました。

とことん自分に甘い女です。

ただ、彼と英語でコミュニケーションを取っているときはつねに脳の言語分野のアクセルが全開です。

慣れるまでは頭がめちゃめちゃ疲れました。

彼と1日デートしたあとは、もちろん楽しいのですが「今日はもう英語はいいわ…」とぐったりするほどです。

ですから、恋人が外国人なら脳がきたえられることは確かでしょう。

その状況に甘えずに自分でも努力ができれば英語力はグンと伸びそうですね。

国際恋愛で混乱しがちなデーティング文化については過去記事にまとめました。

外国人の彼に自己肯定感をあげてもらった話はこちらです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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