こんにちは、フリーランスのちひろです。
今回は国際恋愛記事の第2弾として、 “デーティング” をご紹介します。
第1弾記事では、カナダで男女の出会いがある場所についてシェアしました。
めでたく気になる異性と出会えたあと、北米の場合はデーティング期間にはいります。
じつは、このデーティングがクセものです。
なぜなら、国際恋愛初心者にとってはよくわからない要素がたっぷりあるからです。
たとえば、告白されていないのに身体の関係をもったりします。
2人の仲は付きあっているも同然なのに、彼はほかの女の人ともデートしていたりします。
そんな彼の姿を見ると、不安になってしまいます、
「え?もしかして遊ばれてるだけ?私ってただの都合がいい女系?」と。
ですが、北米人の話をよく聞いてみるとそこまで不安にならなくても良いとわかります。
そこで今回は、北米人の意見や私の経験をもとにデーティングの様子をおとどけしていきます。
「国際恋愛に興味があるからデーティングについて知っておきたい!」というかたの参考になればうれしいです。
デーティング期間の意味と考え方とは?
まずはデーティングの意味についておさらいしましょう。
デーティングは真剣な交際前のおためし期間だといわれています。
男女が出会ってからカップルになるまでには、おたがいのことを深く知る期間が必要です。
“この人は付き合ったらどんな彼氏・彼女になるのだろう?” と考えながら相手の内面を知っていく期間です。
日本でも付きあう前にデートを重ねて少しずつ親密になっていく期間がありますよね?
流れとしては日本も海外も同じように見えます。
ですが、国際恋愛のデーティングには私たち日本人を混乱させる2つの暗黙ルールがあります。
“①真剣な交際前のおためし期間だけど身体の関係をもつ”
“②ほかの人ともデートしたり身体の関係をもったりしてもいい”
このふたつがデーティングの困惑ポイントです。
以下でくわしく見ていきましょう。
お試し期間でも身体の関係を持つのがデーティング
デーティングはあくまでお試し期間なので、日本のような「付き合ってください!」という告白がありません。
それにもかかわらず、デーティング期間中に身体の関係をもつのは自然な流れです。
“付き合う前に身体の関係をもつなんてありえない!” と考えている人からすると、ワケワカメですよね。
でも、北米人にいわせると、性格や価値観だけでなく身体の相性も確認して相手を見定めるのがデーティングです。
男女の付き合いで身体の相性も重要視している人にとってはある意味、合理的な文化といえます。
なぜなら、カップルが身体の相性の不一致で別れるのはありえる話だからです。
正式にカップルになってから身体の相性がわるいと発覚した場合、お金や時間がムダになったと考える人がいます。
さらに、そのころには情がわいてしまっているため別れるのに苦労したりします。
ですから、あとで不一致がでないように最初の段階で確認しておくというわけです。
でも、「付き合ってください!」という言葉なしで身体の関係をもつのはどうなのでしょう?
日本での告白文化になれているとあいまいな関係が続いているように感じてしまう人も出てきますよね。
これがデーティングがクセものであるひとつ目の理由です。
ほかの人とデートしたり身体の関係をもったりしてもいい
デーティングがクセものである理由ふたつ目は、身体の関係を持っているのに同時進行でほかの人ともデートしていい点です。
なんと、同じ時期に複数の人とデーティングするのもアリなのです。
すでにお伝えしたように、デーティング中に身体の関係をもつのは自然な流れです。
ですから極端な話、月曜日にAさん、火曜日はBさん、水曜日はCさん…と日替わりでいろんな人と関係をもっても良いのが暗黙の了解です。
さすがに、そんな人は少数でしょうが可能性はあります。
自分はひとりの人と真剣に向き合っているのに、相手が複数の人とデートしていたらショックですよね。
嫉妬もしてしまうかもしれません。
けれど、デーティングは正式に付き合っている期間ではないので「浮気やん!」とは言えないもどかしさがあります。
身体の関係は3回目のデートが分岐点
ここからは、デーティングのどの段階で身体の関係がはじまるのかについて見ていきましょう。
私の統計データでは、3回目のデートが分岐点になります。
過去の経験上、1回目や2回目のデートはカフェやレストランで食事をして解散コースがおおかったです。
そして、3回目のデートで「うちに来ない?」と誘われてノコノコついていくと(言いかた)、そこで関係をもつことになります。
身体の相性を確かめておたがいにまた会いたいとなれば、デーティングが続いていきます。
ところが、この3回目のデートってめちゃめちゃ絶妙なタイミングじゃないですか?
とくに、会ったばかりで共通の知り合いもいない相手の場合、車に乗るのも警戒するレベルです。
私は、よく知らない人の家に行ったりしたら殺されてしまうんじゃないか?という不安があるので(警戒心すごい)、たいてい断ってしまいます。
体験談:出会いから3回目のデートまでの流れとその後
「うち来る?」と言われてノコノコついていくと、98%の確率で身体の関係に発展します。(個人談)
1回目と2回目のデートがいい感じでも、お宅訪問を拒否するとその関係はおわってしまうのでしょうか?
私は実際に3回目のデートで身体の関係を断った経験があります。
以下ではそのストーリーをご紹介します。
出会い
ある日、私はカナダの電車内で泣いていました。(過去記事参照)
するとひとりのカナダ人男性が「この電車はFinch駅に行きますか?」と声をかけてきました。
いわゆるナンパです。(過去記事参照)
「いや、泣いてる人に電車の行き先聞くのはおかしいやろ!」というツッコミは胸に秘めておきましょう。
私が泣いていた理由や身の上話を10分ほどしました。
私が降りる駅が近づいてきたところで、連絡先を交換してその日はお別れしました。(ナンパに素直に応じる女)
1回目のデート
翌日からしばらくメッセージのやり取りをしました。
何通かやり取りしていると「ごはんでも食べながらゆっくり話そうよ!」と誘われました。
数日後に食事をすることにしました。(いちいちチョロい女)
彼が予約してくれたレストランでお話ししながら食事をごちそうになりました。
「食費浮いたラッキー!」などと考えていると、「車で送っていこうか?」と提案されました。
しかし、私は警戒心が強い女なので「電車で帰ります!(キリッ) 」と即答しました。
「外はもう暗いし危ないよ?」といわれましたが、よく知らない人の車に乗るのも危ないです。
あっさり乗車拒否して電車で帰りました。
2回目のデート
数日後に相手から2回目のデートのお誘いがありました。
今度は野外イベントに出かけることになりました。
「車で迎えにいくよ!」と提案してもらいましたが、家の場所を知られたくないので現地集合を逆提案しました。(安定の警戒心)
2回目のデートは “ボディタッチがふえてきたな” という印象でした。
イベントはふつうに楽しめ、いよいよ帰りの時間が近づいてきました。
相手からはふたたび「車で送るよ?」と提案がありました。
少し警戒心はうすれてきたものの信用するのはまだ早い!ということで、私はまた電車帰宅をえらびました。
3回目のデート〜分岐点〜
3回目はふたたび食事へいくことにしました。
夜8時ごろに待ち合わせをして2時間ほどディナーを楽しみました。
食事を終えたタイミングで、ついに彼が「今日はこのあと、うちに来ない?」と提案してきました。
私は行こうか断ろうかすこし悩みました。
正直にいうと、この時点で彼のことが気になっていました。
ですが、私とこの彼の場合は出会いがナンパだったので、共通の知り合いがおらず出会ってからの期間も浅いです。
信用していいかどうか分かりませんでした。
また、“ここで身体の関係を持ったら都合の良い女になるんじゃないか?” という不安もありました。
いろいろと悩んだ結果、“彼からはもうデートに誘われないかもしれないけど、それでも仕方がない” と覚悟を決めて断ることにしました。
「あなたといるのは楽しいけど、家に行くのはまだ早いから今日もそのまま帰るよ」と伝えました。
3回目のデートで身体の関係を断るとどうなる?
お宅訪問を断わったところ、彼は「じゃあ、ぼくにはもう興味がないってことだね」と落胆しました。
私の脳内「?????」
ちがうんです。興味がないわけではないんです。
興味がなかったら2回目、3回目のデートにきていないわけですし。
ただ、私としてはすくなくとも数ヶ月は身体の関係なしで会いたかっただけです。
このときの私たちは、電車内での出会いからたった数週間しか経っていませんでした。
私は正直に彼に伝えました。
「日本にいたころは会って数週間で身体の関係をもったことがないから、この展開は私にとってあまりにも早すぎる」と。
すると彼は、「デートを3回すれば相手がすきかきらいかは分かるよね?それなのに、どうしてダメなの?」といいました。
じつは、この流れになるのは彼がはじめてではありません。
過去に出会った外国人男性とも3回目のデートでおなじ展開になりました。
彼らにとっては、出会ってからの期間は重要ではありません。
3回もデートを重ねている事実は次のステップへ進むのに十分な動機になるという考えかたがあるようです。
身体の関係をもつ/もたないについて議論
私は告白文化がある日本で育ちました。
彼に、そもそもデーティングの概念に不慣れだと話しました。
それでも、彼はなかなか納得できない様子でした。
「家に来たくないってことは、ぼくに興味がないんだね」の彼
VS
「興味はあってなんなら好きよりだけど、関係をもつことを急ぎたくない」の私
この構図でながながと話しました。
おたがいにおたがいの主張は分かるんだけど、でもイマイチ納得できない。
そんな状態だったのでこの日は、結論が出ませんでした。
議論はいったん休止して、お泊まりなしでそれぞれの家に帰りました。
家に帰ってからひとりで考えていると、「そもそも私は、なにをそんなに出し惜しみしているのだろう?」と疑問に思えてきました。(出し惜しみw)
たしかに、身体の相性を確かめてから今後も会い続けるかどうかを選べるのは、私にとってもメリットなはず…とさえ考えはじめました。
デーティングを続けてみる
この彼は、かたくなに乗車とお宅訪問を拒否する私を不思議に思いながらも、こちらのペースに合わせてくれました。
その後も身体の関係なしで食事やお出かけを続けて、5〜6回目のデートからようやく車で送りむかえをしてもらうようになりました。
スキンシップもふえていき、すこしずつカップルらしくなっていきました。
彼には日本の告白文化について伝えたので “いつか告白してくれるかな?” と期待していました。
しかし結局、告白はないまま身体の関係をもちました。
最初からここまで読んでくださったかたは、「あんなに警戒心むき出しだったのに、結局?」と思うかもしれません。
私ももともとは、ふたりが彼氏と彼女の関係なのか確認してから身体の関係をもつつもりでした。
けれども、デート中に彼の誠意は伝わってきたので「私ってあなたの彼女なの?」と聞くのも微妙だと思えてきたのです。
なんだか頼りなくてすみません。(反省)
デーティング期間の終わり方
付きあっているのか付きあっていないのかよく分からないデーティング期間にも、いつかは終わりがきます。
私とこの彼は結果的に3ヶ月をデーティング期間として過ごしました。
デーティング期間の終わりを告げるサインでよくあるのが、友達や彼の家族に “彼女” として紹介されるパターンです。
私の場合もまずは彼の友達に「ぼくの彼女だよ!」と紹介されました。
そのときはじめて「私っていまは彼女って位置づけなんや!」と知りました。
それまでは告白もなければ、「君はぼくの彼女だよ」なんて言われたこともなかったので、いつから正式にカップルになったか分かりません。
ですから、私たちの場合は「今日で付き合って1年記念だね〜!」といった類の会話もありませんでした。
身内への紹介以外では「ぼくは君以外の女の子とはもう遊んでいないけど、君もそうだと思っていていいよね?」と、真剣交際を告げるケースもあります。
あとがき
何人かとデーティングして実感したことは、告白の有無にこだわるよりも相手の行動が誠実かどうかを判断するほうが大切だと感じました。
きちんとした告白を経てカップルになっても浮気されることがあるので、告白さえあれば安心とは言いきれません。
また、外国人の彼でも「日本には告白文化があるんだよ〜!」と伝えると、こちらの文化に合わせて告白してくれることもあります。
疑問や不安があればしっかり話しあうのも大事ですね。
おたがいの考えや価値観を正直に伝え合って相手の行動を見ていれば、困惑しがちなデーティング期間も楽しく恋愛ができるかもしれません。
「海外生活はどこで出会いがあるの?」と疑問に思うかたは、こちらもご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント