こんにちは、フリーランスのちひろです。
私は現在、日本語教師として活動しています。
外国人に日本語を教えるわけですが、上級レベルの生徒とはフリートーク練習をします。
フリートークとはいえきちんとした授業なのですが、各国の生徒が聞かせてくれる話に楽しませてもらっています。
せっかくなので(?)、数あるおもしろい話のなかからいくつかピックアップしてご紹介させてください。
今回は、アメリカ人生徒に教えてもらったストーリーから厳選していきます。
アメリカ人の学校生活
日本とアメリカ文化のちがいをあげはじめるとキリがありませんよね。
個人的にはスクールライフの異文化がおもしろいです。
以下では、そんな学校生活からふたつの話をシェアしていきます。
所属していた部活はモックトライアル
私はある生徒にこんな質問をしました。
「高校のときになにか部活動をしていましたか?」
すると、生徒は答えました。
「はい!モックトライアルをしていました」
モ、モックトライアル…?
この言葉を聞いて、トライアスロンやSASUKE的な体力勝負の部活を想像しました。(なぜ)
実際のところ、モックトライアルは『mock trial』すなわち模擬裁判ですね。
なんと、高校に模擬裁判をする部活があったというのです。
それも話を聞いてみると、本物の法廷を借りて練習するようなかなり本格的なものでした。
学生たちは弁護士と検察官役に分かれてそれぞれの意見を主張します。
ディベートクラブ的要素もありますね。
その生徒いわく、弁護士と検察官になりきるので演劇クラブみたいな感じもしたとのことでした。
おもしろいのが、有罪か無罪かは現役もしくは引退した裁判官が決める点です。
学校の部活にそのようなプロフェッショナルがかかわるのをうらやましく思いました。
学校の机の裏にはほんとうにガムをつける
アメリカの学園ドラマなどを見ていて、机の裏にガムをはりつけるシーンを目撃したことはありませんか?
私は “ガムのはりつけってほんとうにあるのかな?” と、すばらしくどうでもいい疑問が思いうかびました。
せっかくアメリカ人生徒と話す機会があるので聞いてみました。
すると、「あ〜それはリアルだよ!クラスメイトもよくやっていたよ!」という答えが返ってきたのです。
うげッ、きたないな!アメリカ人どうなってんねん!と思ったのもつかのま、彼はいいました。
「きたないよね〜」
どうやら、机へのガムのはりつけをきたないと感じるアメリカ人もいるようです。
いずれにしても、日本ではなかなか見られない光景ですよね。
アメリカ人ならではの大変な経験
ここからは笑ってばかりもいられないアメリカ人の体験談をご紹介していきます。
戦争のときは国ではなく仲間のために戦う
私が受けもっているアメリカ人生徒には米軍に所属している人もおおいです。
生徒のなかにイラク戦争に参加した男性がいます。
彼からはいつも軍隊でのトレーニングや戦場での興味深い話を聞いていました。
私だったら、国のために戦うなんてできません。
そんな考えから「命がけで国を守るなんて、ほんとうに尊敬するよ!」と言いました。
すると、彼はこう答えました。
「じつは、国のために戦っていた意識はないんだ!隣にいる仲間のために戦っていたんだ!」
彼の回答を耳にして、なんだか感動してしまいました。
自分ではどうがんばっても経験できない話を聞けるのは、とてもありがたいです。
大統領選挙期間中はストレスで寝られない
2020年にあったアメリカでのビッグイベントといえば、大統領選挙。
バイデン氏とトランプ氏のどちらが当選するか、世界も大注目でしたよね。
この時期にも印象的なアメリカ人生徒がいました。
いつもはお茶を飲みながらレッスンを受けている彼が、ある日をさかいにお酒を飲みながら授業に参加するようになったのです。
話を聞いてみると、選挙結果が気になりすぎて眠れないといいます。
ちなみに彼はバイデン派でした。
「トランプ氏がえらばれたら、ぼくの人生は終わるんだ…」とものすごく不安になっていたのです。
人生が終わるなんて、そんな大げさな!と思ってしまうのは、私が日本人だからでしょうか。
ほかのアメリカ人生徒たちに意見を聞いてみると、やはり選挙結果に自分の人生がかかっているととらえていました。
おおきな声では言えませんが、いちども選挙に行ったことがないほど政治に無関心な私にとっては衝撃でした。(小声)
あとがき
いかがでしたか?
アメリカの学校生活は自由度がたかそうでうらやましく思えます。
学園ドラマや映画の世界そのものなんですよね。
その反面、政治がらみの話になってくると日本がいかに平和かを実感したりもします。
政治に無関心でいられるというのは、そういうことですよね。
私ももういい大人なので、きちんと政治活動にも参加しないといけませんね。
生徒とのレッスンを通してそんなことも感じさせられる日々です。
海外の治安についてはこちらにまとめました。
未読のかたはぜひご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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