東京オリンピック|採用面接の流れや聞かれた質問をまとめてみた

仕事

こんにちは、フリーランスのちひろです。

本日のテーマは “東京オリンピック” です。

じつは私、来月からオリンピックの現場ではたらくことになっています。

採用面接を受けたのはコロナが流行しはじめる前でした。

東京オリンピックが世のなかからこんなに歓迎されないイベントになるとは予想できなかったころですね。

正直なところ、強行開催ともいえる現状に複雑な気持ちでいます。

とはいえ、仕事をあたえられたからには最後まで責任をもってやりとげたい気持ちでいっぱいです。

批判的なご意見もあるかもしれませんが、これからはときどきオリンピック関連の記事も書かせてください。

今回は初回ということで、東京オリンピックの採用面接の様子をご紹介します。

面接はどんな形式でおこなわれた?

面接日は2020年の1月でした。

まさにコロナが流行しはじめる直前ですね…!

面接はスカイプをつかっておこなわれました。

採用担当者は上司になる予定のスペイン人女性で、面接中は英語で会話しました。

ただでさえ緊張する英語面接なのに、オンラインとなると音が聞きとりにくいので地獄でした。

とはいえ、面接官はひとりだけだったので役員4人に取りかこまれる面接よりははるかにマシってもんです。

面接でどんな質問をされた?

面接はまず、業務内容の説明からはじまりました。

日本企業の面接のような志望動機や自己PRをいうコーナーはありませんでした。

業務説明のあとは5つほど質問をされました。

以下では、面接で聞かれた質問をシェアします。

過去に同じような仕事の経験はある?

スポーツ大会やライブコンサートのようなエンタメ現場は、とにかくあわただしいです。

急なスケジュール変更やリクエストがあたりまえに発生します。

そんなとき、まったくのシロウトだと解決方法を探しているうちに時間ぎれになってしまいます。

このような理由から、過去に同じような職務経験があるかを聞かれました。

なんせ、現場は時間とのたたかいなので瞬時に適切な判断をする能力がもとめられるのです。

もしも過去に同じような現場ではたらいた経験があれば、その失敗や成功例からより良い選択ができます。

私のようなフリーランスの場合は、何年もまえからオリンピック組織で準備をすすめているわけではありません

本番の期間中にいきなり現場に送りこまれます。

それも、送りこまれる先は突然の変更や要望なんでもござれの業界。

全スタッフが時間に追われていて、専属の教育係がいるわけでもありません。

私はもう、訓練を受けずに戦場にほうりこまれる戦士同然なのです。

経験がなければまばたきをしているあいだに撃たれて即死という結末が待っています。

だからこそ、経験がある人は有利になるのでしょう。

外国人とはたらくのには慣れている?

つぎに聞かれたのは外国人とはたらいた経験があるか?という質問でした。

国際大会なので、アスリートだけでなくスタッフも各国から集まります。

業務中は海外のスタッフと協力したり、ときには交渉もせねばなりません。

そんな背景があって外国人との職務経験をたずねたのでしょう。

ここにはもちろん、ビジネスレベルの英語が使えるかを明確にする意図があります。

それ以外にも、各スタッフの国民性やバックグラウンドを考慮して仕事にあたれるか?という確認もしたかったのだと思います。

外国人とはたらくとなると「言わなくても分かってもらえる」が通じません。

これまで育ってきた環境や仕事に対する考えかた、進めかたがまったく異なる人とはたらくわけです。

経験はないにしても、すくなくとも異文化に対する理解のある状態が望ましいでしょう。

不規則な仕事だけどやっていけそう?

イベント会場運営の仕事はおどろくほど不規則です。

それを念押しするために「これは不規則な仕事だけど大丈夫?」と質問されました。

私はかつて、ライブコンサート業界にいましたが朝の7時に会場入りして夜中の1時に退館なんてこともめずらしくありませんでした。

自分でも笑ってしまうほど、はたらきアリ状態(別名:馬車ウマ)になります。

オリンピックもやはり同系統の仕事です。

朝から晩まで、土日祝日も関係なくはたらきます

じつは募集概要にも「7月上旬から8月中旬まで休みがない可能性があります」と明記されていました。

こんなにはたらかないといけないなんて、おそろしいですよね。

でももっとこわいのは「まぁ1ヶ月ちょっとなら休みなしでいいか」と、こころよく受けいれた私です。

8年も定時退社とは無縁の業界にいたので、感覚がかんぜんにマヒしています。

プレッシャーとストレスに強い?

シフトの不規則さに関連して「プレッシャーやストレスに強いか?」という質問も受けました。

どの仕事にもいえることですが、労働時間がながくて変動的だとストレスがたまりやすいですよね。

予想外のトラブルで計画変更をしいられる現場では、締めきりにおわれるプレッシャーもあります。

言葉の壁があり、いつもスムーズにコミュニケーションが取れるとは限らない職場ならなおさらです。

仕事とはいえ、段取りどおりに業務をすすめられない状況はイライラもさせられます。

移動がおおいけど問題ない?

東京オリンピックの各試合は40近くの会場で開催されます。

お台場にはじまり伊豆や江ノ島、あげくのはてには横浜や埼玉など、もはや「関東オリンピック」といいたいくらいの規模感です。

業務内容やポジションによっては、これらの会場を行ったり来たりせねばなりません。

私があたえられた仕事も勤務場所がコロコロ変わります。

人によっては、決められたひとつのオフィスではたらきたい人もいますよね?

その意向を確認するために「移動がおおい仕事だけど大丈夫?」という質問も受けました。

質問に回答するときに意識したこと

お気づきかもしれませんが、面接中に聞かれたことはほぼ業務内容の確認でした。

履歴書には過去の職歴だけでなく、こまかな実務体験や自分の強みを記載しました。

ですから、面接でふたたび同じ質問をされることはありませんでした。

面接中に自己PRの場がなかったからこそ、ひとつひとつの質問に答えるときにアピールポイントを盛りこむようにしました

たとえば、こんな感じです。

「不規則なシフトでも問題ありません。なぜなら、前職も同業界だったので身体がなれています。時間管理にも自信があります!」

「移動のおおさにも対応可能です。関東の土地勘があるため効率よく移動できます!前職では1日に複数会場を担当することもありました!」

面接官に逆質問をしてみた

面接の最後には採用担当者から「なにか質問はある?」と聞かれました。

日本の就職活動の面接なんかでもよくある質問コーナーですね。

私は彼女に聞いてみました。

「いっしょに働く人に求める人物像はなんですか?」

すると、彼女は答えました。

「そうね、仕事仲間なんだけど家族のような関係にもなれる人がいいわね!」と。

なんだかすてきな回答です。うんうん。

採用のおしらせの方法

結果発表はメールでした。

その採用通知は面接から6日後にとどきました。

メールの一部を抜粋すると、こんな感じです。

After discussing it internally we would like to invite you to join our team for the upcoming Tokyo 2020 Summer Games. Michael will get in touch with you to explain you how to proceed with all the upcoming steps. We will see you very soon in Tokyo. Welcome to the team Chihiro!

日本語になおすとこうなるでしょうか。

社内で話しあった結果、きたる東京オリンピックで私たちのチームにくわわってほしいと考えています。今後の段取りについてはマイケルから連絡します。すぐに東京であいましょう。私たちのチームへようこそ!

採用通知はなんど見てもうれしいものですね。

このときの気持ちを大切にしながら仕事にあたりたいと思います。

あとがき

いかがでしたか?

面接時の質問内容が意外とあっさりしていると感じたかたもおおいかもしれませんね。

「こんな状況でオリンピックをやるなんて!」という反対の声も聞こえてきますが、現場では粛々と準備がつづけられています。

開催前提で話がすすんでいる以上は、計画どおりに業務にあたるしかありません。

これからどんな展開になるかは分かりませんが、また状況はお伝えしていくつもりです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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