こんにちは、フリーランスのちひろです。
本日のテーマは “日本語教師” です。
「フリートークレッスンでのネタ切れが不安…!」という先生むけに、これまでに何度かトピックリストをご紹介してきました。
ネタ切れ予防ももちろん大切です。
でも、それ以外にも意識すべきポイントがあります。
このポイントを押さえそびれると最悪の場合、その生徒とのレッスンは1回きりで終わってしまいます。
生徒にレッスンをリピートしてもらうためにも、以下でシェアするポイントを押さえて授業にのぞみましょう。
自分がレッスンを受けてみるとよくわかる
レッスン内で意識すべきことを知るには、自分で授業を受けてみるのがいちばんわかりやすいです。
たとえば、私は日常的にネイティブキャンプで英語のレッスンを受けています。
そこでフリートークレッスンを選択することもおおいのですが、授業の進行がうまい先生とそうでない先生は明確です。
ふだん、第二言語を学習する機会がある人は両者のちがいを探しながらレッスンを受けてみてください。
フリートークレッスンで意識すべきこと
ここからはフリートークレッスンで気をつけるべきポイントを具体的にシェアしていきます。
一般的な質問ばかりしない
まずご紹介するのは、過去にほかの先生とレッスンしたことがある生徒との会話で注意すべき点です。
それは一般的な質問ばかりしない、ということです。
ここでいう一般的な質問とは、“ほかの先生も聞いていそうな質問” を意味します。
たとえば、こんな内容です。
・趣味はなに?
・どうして日本語を勉強しているの?
なぜこれらの質問がいけないかというと、生徒のスピーキング練習にならないからです。
日本人と会話するのがはじめてだという生徒相手なら問題ないでしょう。
しかし、なんども日本語レッスンを受けている生徒の場合は話が変わってきます。
私が英語のレッスンを受けているときもそうなのですが、趣味や学習動機にかんする質問がほんとうにおおいんですよね。
正直、「またその質問?」と思ってしまいます。
これらの質問になら、たとえ第二言語でもなにも考えずにスラスラ答えられます。
会話としてはそれでもいいのでしょうが、言語上達という観点からはどうでしょうか?
おなじ質問と回答ばかりなんども繰りかえしても言語力はのびませんよね。
スピーキングはいろいろなトピックで会話練習をしてこそ意味があります。
もちろん、初回のレッスンでは一般的な質問は避けられません。
しかし、“よくある質問” を連投するのはぜったいにやめましょう。
生徒が退屈してしまいます。
トピックのアイデアはこちらの記事を参考にしてみてください。
先回りしてペラペラ話さない
次にご紹介するのも私が英語のレッスンを受けていてイラッとするポイントです。
それは言葉を探しているときに「あなたが言いたいのはこういうことでしょ?」と先まわりしていわれることです。
学習者からするとなんとかして自力で1文を完成させたいのです。
いちばん悔しいのは、もうすこしで単語が思いだせる!というタイミングでの先まわりです。
「うぁああぁ!あとちょっとだったのに!最後まで言わせてよ!」となってしまうんですよね。
おもしろい話をしているときに、予測してオチをいわれるのとおなじ感覚です。
助け船をだすのは生徒にサポートを求められたときだけで十分なように思います。
それまでは、あたたかく見守りましょう。
私だったらこんな言葉をかけます。
「どんな言葉を思いだそうとしてるの?」
「なにかヒントはいる?」
このようにして生徒にしばらく考えてもらう時間をもうけるのも有効です。
“教師には忍耐づよさが必要だ” なんて言葉もありますが、まさにその一例ですよね。
まちがいはきちんと指摘してあげる
日本人は空気を読む文化のなかで生活していることもあり、文脈から相手の意図を推測するのが得意です。
生徒が使っているボキャブラリーや文法が多少ちがっていても、話の内容は理解できるんですよね。
ところが、内容が理解できたからといってミスを放置していると生徒の成長にはつながりません。
逆にまちがいが定着してしまいます。
それを改善するために私は、フリートークレッスン中はSkypeやZoomのチャットボックスを活用しています。
話を聞きながら生徒の誤用と正しい文章の両方をタイピングしてあげます。
そうすれば生徒の話を妨害しませんし、あとから復習にも使ってもらえます。
訂正もすればいいというワケではなくタイミングが大事です。
生徒がミスするたびに指摘していたのでは、彼らは単語レベルでしか話せません。
まずは文章を完成させるのも生徒にとってはいいトレーニングになります。
あとがき
いかがでしたか?
文法に特化したレッスンとフリートーク授業とを比べると、フリートークのほうが気楽にできると思われがちです。
ところが、相手は日本語ネイティブの友達ではありません。
あくまで外国人の日本語学習者です。
ですから、生徒にはレッスンを受けたことでなにかしらの成長をしてもらわねばなりません。
教師という立場を自覚してレッスンにのぞみましょう。
フリートークレッスンでつかえるトピックリストはこちらです。
未読のかたはぜひご覧ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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