こんにちは!坂元 千裕です。
私はライブエンタメ業界で約12年間、
プロモーターやマネージャーとして働き、
昨年、エンタメ業界から離れました。
プライベートを犠牲にして、
仕事に全振りしていた過去と比べると、
ずいぶん健康的な生活になりました。
1日8時間も寝られるし、
休みの日にきちんと休める。
自炊もできるようになり、
コンビニやUberEatsとは無縁です。
「やっと人間らしい生活を取り戻せた」
そんな感覚でいます。
でも、ライブエンタメ業界から離れて、
1年経ったいま、心が満たされていないのです。
ホワイト環境=正義のはずなのに。
休日はやりたいことがあるわけでもなく、
YouTubeやTikTokを延々と見たり、
副業をしたりして過ごしています。
アーティストの企画動画やライブ映像を見ては、
「自分もこの場にいられたらな…」とさえ、
考えてしまいます。
そして、ついには、
「ライブエンタメ 中途採用」などと、
ネットで求人検索してしまうのです。
体力的にも精神的にも、当時のような
働き方はできないかもしれない。
でも、あの場所が忘れられないのです。
そんな気持ちでモヤモヤしていたある日、
私はアイドルグループ M!LKの動画と出逢います。
そこでは、メンバーの吉田仁人さんが、
「ステージには魔力がある」というお話を
されていました。
その言葉を聞いた瞬間、
「あぁ、本当にその通りだな」と思いました。
あの魔力に取りつかれるのは、
たぶん、ステージに立つ人だけじゃない。
そこに立つ人のそばにいる裏方の人間も、
同じように飲み込まれていくのです。
M!LK 吉田仁人さんの発言
吉田さんは動画内で以下の発言をされています。
“ほんと多分ステージって魔力あるんだよ。
〜中略〜
この職業は本当に多分取り憑かれるんだよ。
やりたいっていうのに。
こんな仕事はない”
吉田さんはもちろん、
ステージに立つ側の人として、
お話されていますが裏方の私もまた、
何かに取りつかれたように働いていました。
ライブエンタメ業界の魔力とは
私にとってライブエンタメ業界は、
心が激しく動きまわる場所でした。
緊張感、一体感、高揚感、
修羅場、人との濃い関係性が
次々と生まれる唯一無二の世界。
そこでしか味わえない感激が毎日ありました。
そしてなんと言っても、
何千人、何万人の感動や熱狂を
一瞬で爆発させるアーティストの
そばにいられることが幸せでした。
想定外のトラブルも付き物でしたが、
修羅場耐性も身についていき、
現場がより一層好きになりました。
「刺激がある」という一言では、
片付けられないくらい様々な感情を
仕事で体感しました。
そんな環境から離れて1年弱。
激動の世界が「安定」に変わりました。
でもそこは、静かで安全な代わりに、
感情がほとんど動かない世界でした。
生活は楽になったのに、
心が満たされない原因は
ここにあるのだと思います。
ライブエンタメの現場の魔力は、
どうやら依存性が強いみたいです。
魔力に取りつかれる代償
前回記事でもご紹介しましたが、
人生のすべてを仕事に賭けていたため、
私生活はグダグダな限界社会人でした。
つねに睡眠不足で健康は阻害され、
学生時代の友人とも疎遠になりました。
お盆や年末年始も仕事だったので、
家族にすら何年も会っていませんでした。
でも、仕事が好きだったからこそ、
私生活の崩壊に気がつかず、
無理もできてしまいました。
これは魔力に取りつかれた代償と言えます。
それでも、自分のキャリアが誇らしく、
人生のハイライトだと言えるであろう、
そんな12年間になりました。
どういう密度で生きたいか
私生活で大きな代償を払いながらも、
12年もその魔力に取りつかれていた私。
その後、ライブエンタメ業界から離れて、
平和だけど無風で生きている実感がない現在。
仮に、こんな2択があるとします。
1. 健康を最優先に現状を維持して、
100歳まで長生きする人生。
2. 寿命を80歳に縮めたとしても、
ライブエンタメで限界に挑戦する人生。
安全に長く生きるか。
多少すり減ってでも、
「生きている実感」を取りに行くか。
この2択からひとつを選ぶなら、
後者のほうが満足度が高いのでは?
とさえ、考えてしまいます。
「仕事を辞めて自由な時間ができたら、
たくさん旅行して、新たに勉強もしよう」
なんてことを当時は夢見ていました。
でも、いざ激務から離れてみても、
旅行なんて一度たりともしていません。
仕事で活かす機会がないので、
勉強にも身が入りません。
なんなら、在職中のほうが、
代休を集めて弾丸旅行したり、
睡眠時間を削って英語を勉強したり、
密度が濃い人生を送れていました。
一度、あの熱量で生きてしまうと、
そう簡単には満足できないのかもしれません。
どうやら私は、いまもまだ、
ステージの魔力に溺れているようです。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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