ライブエンタメ業界の働き方はきつい?プロモーター9年のリアルと得られたもの

仕事

こんにちは、坂元 千裕です!

ライブエンタメ業界は華やかに見える仕事ですが、
実際の働き方はどうなのでしょうか?

「きつい」「ブラック」というイメージをお持ちかもしれませんね。

私はプロモーター(業務内容は後ほど紹介)として約9年
アーティストマネージャーとして3年弱働きました。

まず今回はプロモーター業務に注目して、
働き方のリアルと得られたものをお伝えします。

補足させてもらうと、
今回ご紹介するのは2010年代の体験です。

現在とは条件が変わっている可能性もあるので、
あくまで “当時の話” としてご査収のほど、
よろしくお願いいたします。

エンタメ業界の働き方のリアル

休みが少ない

「休みは週1日のみ」
これが会社で定められた休みでした。

日曜日が公休とされていましたが、
週末は必ずと言っていいほど公演があるので、
実際は代休として平日に休む形でした。

とはいえ、野外フェスや長期公演の多い夏は、
定期的な代休は取れずに30連勤以上というのが風物詩でした。

年末年始なんかもカウントダウンコンサートや
ニューイヤーコンサートがあるので現場で年越し
というのも、ライブエンタメ業界ならではです。

代休をその月中に消化できないことも多く、
“代休買取” 制度を利用して日割り給与で
精算してもらったりもしました。

長時間労働

現場がある日は誰よりも先に会場入りし、
終演後はステージのバラしを見届けて、
一番最後に退館するのがプロモーター。

2,000人キャパ程度のコンサートホールだと、
8時頃に会場入りして23時時頃に退館
というのがよくあるスケジュールです。

さらにこのあと、
アーティスト打ち上げのケアや物販の精算等で、
深夜から朝方まで働き続けるなんてことも

まさに寝る時間以外は仕事!な生活でした。

アリーナやドーム、野外フェス公演になると、
会場の仕込みで1日〜数日かかることもあります。

そのような場合は会場近くのホテルに泊まり、
家には帰らないパターンも発生します。

社用携帯の呪縛

私の会社では社員に1人一台、
社用携帯が与えられました。

この携帯、代休日でも必ず電源ONが暗黙の了解でした。

取引先の方は私の代休日など知るよしもありません。

私が二度寝を楽しんでいようが、
マッサージで疲れを癒していようがお構いなしに
ガンガン電話をかけてきてくれちゃいます。

平日は先方に取っては営業日なので、
当たり前といえば当たり前です。

こちらも「何かトラブル!?」と心配になるので
電話を無視することもできず休みの日にも結局、
仕事をする羽目になります。

「今日ってもしかしてお休みでした?」
先方に気を遣わせてしまった経験は数知れず。

チケット1枚がかなり重い

私が勤めていた会社はチケットの取り扱いに、
ものすごく厳しかった
です。

どの公演も完売しない限りは当日券があります。
この当日券販売も私たちプロモーター業務のひとつでした。

チケットは金券なので、
当日券の束からチケットが1枚減っている
=その1枚分の売上金が手元にないとおかしい
という判断になります。

当日券販売の終了後に、
チケットの残数と売上金に不一致がある場合、
差額は自己負担でした。

ですので、みんな、
チケット1枚分の数が合わないだけでも、
それはもう大焦りです。

電卓を何度も叩き直し、
「頼むから何かの間違いであってくれ」と盛大に祈ります。

「どこかにチケットが紛れているかも!」と、
カバンの中身を全部ひっくり返して、
必死に探したりもします。

釣り銭の渡し間違いなども、かなり痛手です。

「自己負担なんて厳し過ぎじゃない?」とも思われそうですが、
だからこそ、ケット1枚の重みや数字の扱いに
ストイックになれたので感謝しています。
(会社大好き人間)

プロモーター業務で得られたものとやりがい

経営者感覚

この会社のモットーは
「全社員が経営者(責任者)感覚で働くこと」でした。

あらゆる場面で、
・自分が経営者ならどう動くべきか
・自分が経営者ならどのような責任やリスクが生じるか
という視点で考えるよう教育されました。

自分が当事者意識をどれだけ持って動けるかで、
仕事の精度が変わることを身を持って体験しました。

新入社員のうちから重みのある仕事を任され、
失敗しながらもグングン成長できる環境がそこにはありました。

数字やお金へのストイックさ

すでにご紹介した、
「当日券の残数と売上金に不一致がある場合、

差額は自己負担」という取り決めは、
社会人としての私を形成する上で
なくてはならない要素でした。

もしも、差額が発生しても会社から
責められることなく流れていく環境だったら、
数字やお金に対する責任感が養われなかったはずです。

マルチタスクをこなすスキル

プロモーターの業務内容はかなり幅広いです。
・企画
・会場押さえ
・広報宣伝
・チケット販売
・団体鑑賞営業
・アーティストケア
・現場運営
・公演精算
をひたすら消化していきます。

ひとりでいくつもの公演を担当するので、たとえ
その日が本番日でも目の前の現場さばきつつ、
隙間時間を見つけて先々の公演準備も同時進行でこなします。

これほどのマルチタスクがあるだろうか
いや、ない(反語)。

やらないといけないことがいつも山積みで、
時計を見て「うわぁ!もうこんな時間?」と驚くことはあっても、
「定時までまだ○時間か〜」とゲンナリしたことは
一度たりともありませんでした。

当時はこの仕事への没入感や、
過酷な状況でも完璧に業務をこなせた時の達成感が
やりがいにもつながっていたように思います。

まとめ

ライブエンタメ業界は、
自分の健康やプライベートを犠牲にする働き方とも言えます。

当時の働き方を点数化するなら、
やりがいは10点、健康は0点でした。

ライフワークバランス大崩壊!!

でも、個人的には20代のうちに全力で
プロモーターとして働けたことに大満足です。

自分の仕事に心の底から誇りを持っていました。

どんなに過酷な状況だったとしても、
周りから「ブラック企業だ!」と言われようとも、
そこから得られるスキルや糧、やりがいに満足できていれば、
自分にとってはプラスの環境なのではないかと考えています。

とはいえ、健康もプライベートも、
犠牲にできるのには限りがあるのも事実です。

このあたりのお話はまた今度。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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